■SNSを活用し始めた理由
――そんな風に考えるようになるきっかけがあったんですか?
DJを始めて2年後くらいに「TIDY」というガールズDJユニットを結成して、それから4年くらい活動してたんですけど、当時の相方はすごく音楽のセンスが良くて、スクラッチもうまくて、曲にも詳しくて、クリエイティブな思考が強かったので、私は「TIDY」というユニットを世の中に広める役割を担うために、DJ KAORIさんくらいメディアにも露出して知名度のあるDJになるためにはどうしたらいいんだろうと考えるようになって。
その時、国内のアーティストというより、海外のアーティストに目が向いて、SNSを活用する方法を知ったんです。DJとして現場にいるのももちろん楽しいし面白いんですけど、昔から新しいことにどんどん挑戦していきたいという気持ちが強かったので、「まずはフォロワー何人」みたいに目標設定をして、SNSを積極的に使い始めました。
――そこから肩書きにとらわれない現在の活動が始まるんですね。今後計画している新しい挑戦はありますか?
2023年の4月からアメリカに留学をする予定です。DJ活動からは少し離れてしまうのですが、私は現在eスポーツのチームにも所属させていただいているので、自分がプレイしている「Apex」だったり本社がアメリカにあるゲーム会社や、任天堂のアメリカ本社がどうなっているのかを、リポーターとしてYouTubeなどで配信していきたい。
特に女性は結婚、出産をする道を選択すると、ライフスタイルが大きく変わっていきますが、ライブ配信という仕事はそのなかでも変わらず続けられると思います。そして、それに関連して、eスポーツは市場がどんどん大きくなっていて、すごい未来ある業界だなと。私はこれまで自分が培ってきた経験を生かして、eスポーツで活躍する若い子たちを応援したり、好きなことを職業にする働き方というものを伝えていきたいです。
DJ MEL
2014年、DJデビュー。同年、福岡出身のDJ NATSUMIと結成したガールズDJユニット『TIDY』としても活動を開始。2015年には、1st Mixアルバム『TIDY COLLECTION 〜BEST PARTY MIX〜』がiTunesアルバムランキングの第1位を獲得する。2017年には、ビクターエンターテインメントからメジャーデビューも果たし、3rd Mixアルバム『TIDY LAND』をリリースした。ユニット解散後の2018年より、ソロ活動を開始。2019年、EP『NEW MELody』をリリースした。