最新ヒーロー『ウルトラマンデッカー』をはじめとするウルトラヒーローたちが夏休みを最大に盛り上げるイベント「ウルトラヒーローズEXPO 2022 サマーフェスティバル IN 池袋・サンシャインシティ」が7月23日から8月29日まで開催(8月9日は休業)される。
22日にはオープニングセレモニーとメディア内覧会が行われ、今年の公式アンバサダーに就任した『ウルトラマンダイナ』アスカ・シン役のつるの剛士と『ウルトラマンデッカー』アスミ・カナタ役の松本大輝がステージに登場。ダブルヒーローによる楽しいトークが繰り広げられた。
「ウルサマ」の愛称で親しまれている夏休みの人気イベント「ウルトラヒーローズEXPO サマーフェスティバル」は、ウルトラヒーローと怪獣・宇宙人たちとの大迫力のバトルが繰り広げられる「ステージショー」や、特撮映画の魅力が凝縮された巨大ジオラマや立像などの「展示コーナー」、そしてウルトラヒーローと子どもたちがツーショット写真を撮ることのできる「ウルトラショット」、会場限定アイテムも豊富に揃えられた「ウルトラマンデパート」というように、現役でウルトラマンや怪獣が大好きな子どもたちから、夢を永遠に忘れない大人のファンまで、幅広い年代から熱い視線がそそがれている。
2022年の「ウルサマ」公式アンバサダーに就任したのは、今年テレビ放送25周年を迎えた『ウルトラマンダイナ』(1997年)で主人公のアスカ・シンを演じたつるの剛士。『ダイナ』アニバーサリーイヤーにアンバサダーを務めることになったつるのは「いまは大変な社会状況ですけれど、みんなで前を向いて次のステージに行こうという時期に来ています。少しでも、みなさんの心をささえ、明るく元気になってもらえたら嬉しいです」と、最高の笑顔でコメント。辛い現状を乗り越え、明るい未来を想像できるよう、イベントを盛り上げようという意欲を見せた。
「ウルサマ2022」の概要をMCから聞いていたつるのは「シン・ウルトラマンのコーナーがあるんですね。僕、ふつうにファンとして『シン・ウルトラマン』3回劇場で観てますから嬉しいです(笑)。そして、ウルトラマンデパートには子どもたちだけでなく、大人もぜひゲットしたい商品がいっぱいあるみたいですよ。ここでしか買うことのできない限定モノもありますからね。指人形とTシャツは、早く手に入れたいと狙っています!」と、展示コーナーやウルトラマンデパートに興味しんしん。イベントの魅力を伝えるとともに、自分自身もファンとして思いっきり楽しみたいと語った。
ここで、「ウルサマ2022」ステージショーにも出演をしている『ウルトラマンデッカー』主人公アスミ カナタを演じる松本大輝が登場。先輩ヒーローのつるのに一礼し、2人でのトークに突入した。
松本は「ずっとテレビで観ていたつるのさんに、ここでお会いできて光栄です」と喜びを隠しきれないようす。そこでつるのが「子どものころ、どんなウルトラマンが好きだった?」と尋ねると、松本は「ウルトラマンコスモスです!」と『ウルトラマンコスモス』(2001年)のタイトルを挙げ、つるのはちょっと残念そうに苦笑いしつつ「ダイナのときはまだ生まれてなかったもんね。さっき会場内に(杉浦)太陽がいたんだけど、カナタくん目が輝いていたねえ」と、コスモスに変身するムサシ隊員役・杉浦太陽に松本がストレートな反応を示したことを明かした。
『ウルトラマンデッカー』は、『ウルトラマンダイナ』のエッセンスを採り入れつつ、新たに意欲的な要素を盛り込み、見どころ満載の娯楽シリーズを目指している作品。イベントの時点では第1、2話が放送され、23日の第3話ではいよいよカナタ、イチカ、リュウモンの若手隊員3人が、エキスパートチームGUTS-SELECTで活躍し始める。放送が始まったときの反響を訊かれた松本は「SNSのトレンドワードにウルトラマンデッカーが入ったりして、改めてウルトラマンの影響力を実感しました。僕の幼いころからの親友が『ダイナ』の大ファンで、ダイナを継承したデッカーをお前が演じると知って、俺はものすごく嬉しいんだ! って言ってくれました」と、20年、30年とウルトラマンを好きでい続けている息の長いファンが大勢いることのすごさを改めて感じたことを打ち明けた。この言葉を受けたつるのは「日本だけでなく、外国にまでウルトラマンが好きな人たちがいて、一度海外で『ダイナ!』と声をかけてもらったことがありますよ(笑)。世界じゅうの人から愛され、親しまれるヒーローになった、その思いを胸にして、役に臨んでください」とさすがの先輩らしい貫禄たっぷりに松本を励ました。
ここで、せっかくつるのと松本がそろっているのだからと、2人の「変身」が見たいとリクエストがあった。つるのは撮影当時から使っている変身アイテム「リーフラッシャー」を、松本はウルトラディメンションカードを装填してデッカーの力を得るアイテム「ウルトラDフラッシャー」をそれぞれ手にして、変身準備に入った。
つるのの「ダイナーッ!」というかけ声と松本の「輝けフラッシュ! デッカー!」のかけ声ののち、まばゆい光に包まれてウルトラマンダイナとウルトラマンデッカーがステージにさっそうと登場。
デッカーとダイナ、25年の時を超えて並び立つ2人のウルトラヒーローの勇姿。
『ウルトラマンダイナ』25周年を記念して、ウルサマステージに特捜チーム「スーパーGUTS」メンバーが大集合するトークイベント「スーパーGUTSスペシャルナイト」が8月2日に開催される。すでに入場チケットは完売しているほどの人気なのだが、この場で「ライブ配信」も行われるという情報が飛び込んだ。つるのは「20周年のイベントでは、マイ役の(山田)まりやちゃんとナカジマ隊員役の丈さんがリモート出演だったけど、今度は本当にみんながステージに勢ぞろいします。みんな健康で、同窓会気分で楽しみたいと思います(笑)。とても気合いの入ったイベントにしますので、来られない方たちもぜひ配信でご覧ください」と、ファンの前で久しぶりに集う仲間たちとの楽しいイベントに思いを馳せた。
続いて、ウルサマ2022公式テーマソング「NEXT NEW HERO」のお披露目が行なわれた。この曲はアンバサダーのつるのが作詞・歌唱を手がける楽曲で、大勢の人の前でつるのが歌うのは今日が初めてとのこと。熱唱するつるのを、側にいるダイナが熱く応援する姿が印象的だった。
つるのの歌を聴いた松本は「前向きな気持ちになれる明るい歌で、ウルサマのイメージにピッタリですね!」と楽曲・歌唱ともども絶賛した。熱唱を終えたつるのは「心の中にある思いを、今回ようやく歌という形でみなさんにお届けできました。とても嬉しいです」と、詞に込められた熱いメッセージを会場の子どもたちに直接伝えることが叶ったと、心の底から嬉しそうに語った。
ここで、ショーに出演する準備に入る松本はステージを去り、代わってウルトラマンシリーズの原点『ウルトラマン』(1966年)で活躍したレジェンド・初代ウルトラマンがかけつけた。
初代ウルトラマンを迎え、改めてつるのとウルトラヒーローとの集合写真が撮影された。最後につるのは「今回はもう、ウルトラマンのファンとして興奮しっぱなしでした。たくさんのウルトラマンが『ウルサマ』に来てくれますので、みなさんにも元気をいっぱいくれるんじゃないかって思います。ぜひ1度だけじゃなくて2度、3度、お誘いあわせの上お越しいただけたらと思います。これからもウルトラマンを応援していただき、みんなでウルサマを盛り上げていきましょう!」と元気よくファンに呼びかけ、今年のウルサマも熱く盛り上がってほしいと強く願った。
サンシャインシティ1F入口前にそびえるウルトラマンダイナ像。
ウルサマ2022会場入り口を抜けると、『ウルトラマンデッカー』の大型パネルがお出迎え。「今、やるしかねえ!」は劇中でのカナタ隊員の決めゼリフで、本作のキャッチコピーにも使われている。
『デッカー』のエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の移動作戦司令室=ナースデッセイ号ブリッジを模した展示ゾーン。
司令室では、無人戦闘機GUTSホークを操縦するAIユニット「HANE2」が、GUTS-SELECTの詳細データをクールな声で解説している。喋っている際に目が点滅するのもテレビと同じ印象だ。
『ウルトラマントリガー』の時代はナースデッセイ号内から遠隔操縦されていたGUTSファルコンが『デッカー』では有人機にリニューアル。隊員が乗り込むコクピットが展示された。
『ウルトラマントリガー』に登場した大ボリュームの怪獣メガロゾーア(第一形態)。
必殺光線のポーズをカッコよく決めるウルトラマンデッカー(左)とウルトラマントリガー(右)の立像展示。スラリとした体型に加え、指先にまで神経を行き渡らせているかのような、見事なポージングである。
今回の「ウルサマ2022」にはSNS投稿を意識した「参加型」の展示が多い。ここでは怪獣ルーゴサイトに向かってスペシウム光線を発射する、という特撮っぽい写真を撮影することができる。
壁をぶち破る巨大な何者かの「ツメ」にはさまれる様子を写真に撮れるスペース。
ウルトラヒーローと大怪獣との激戦を会場内に再現した巨大ジオラマコーナー。緻密な造形による見事な街並みが、ヒーローと怪獣の巨大感を高め、リアリティと迫力をかもし出すのだ。今年はニュージェネレーションと呼ばれる近年のウルトラヒーローの活躍が際立っている。
大ヒット映画『シン・ウルトラマン』では、長澤まさみ演じる浅見弘子が外星人メフィラスの計略で巨大化させられたシーンが話題を集めた。ここにある背景と崩壊したビルのミニチュアの間に入れば、誰でも「巨大化した人間」に変身することができる。こちらも絶好のフォトスポットといえるだろう。
『ウルトラマン クロニクルD』の案内役を務めたメトロン星人マルゥル(ウルトラマントリガー)とデバン(ウルトラマンティガ)、そこにペガッサ星人の子どもペガ(ウルトラマンジード)が加わり、なんともほのぼのとした空気に包まれたゾーン。
マルゥルの住むアパートの窓の向こうには、なにやら巨大な怪獣の姿が。しかし、デバンはまだその存在に気づいていないようす……。
アパートの隣に見えていたのは、『ウルトラマン』(66年)で初代ウルトラマンを手こずらせた古代怪獣ゴモラの頭部だった。地中を自在に掘り進み、神出鬼没の行動力で大阪の街を破壊しつくしたゴモラの迫力が見事に再現されている。
凶暴そのもののゴモラ頭部を、別角度から捉えた。口の中まで丁寧に造形、塗装が施されているのがわかる。
ゴモラの出現場所に置いてあったコンクリートの土管の表面には『ウルトラマン』の人気怪獣ガヴァドン(B)の絵が確認できた。ガヴァドンは特殊な宇宙線が原因で、二次元(絵)から我々のいるこの三次元に姿を見せた不思議な怪獣だ。
かわいい展示コーナーもあった。『快獣ブースカ』は大好物のラーメンと一緒の展示。その横には、レオゴンやミニトータス、カメレキングといったウルトラマンシリーズに出てきた「卵」と、卵から生まれた赤ちゃん怪獣をフィーチャーしている。渡り鳥怪獣バルの卵、海底原人ラゴンのコンニャク玉のような卵も実にユニークである。
奥の広いスペースに向かうゲートには、初代ウルトラマンやゾフィー、そしてウルトラマンギンガ、ウルトラマンエックス、ウルトラマンビクトリーといった「ニュージェネレーション」の勇姿がうかがえる。
平成ウルトラマンシリーズの中で特に人気の高い『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』の3作は「TDG」と呼ばれ、放送から四半世紀(25年)をすぎた今、記念イベントや記念アイテムが多く企画されているという。
ウルトラマンダイナ/アスカ・シンを演じた「つるの剛士」が「ウルサマ2022」アンバサダーに就任した記念として、自身が大切に保管していた撮影当時の衣装や台本などを特別展示。
こちらは『ウルトラマン』で活躍した科学特捜隊の主力メカニック・ジェットビートルのコクピットを再現したもの。カメラアングルに気をつけながら、ビートルを操縦する科特隊メンバーになりきった写真を撮ってもらいたい。外側だけでなく、コクピットの中もリアルに作られている。
ステージショー会場の隣には、大ヒット映画『シン・ウルトラマン』の特集コーナーがある。
日本に出現した巨大不明生物=禍威獣の対策を行う「禍特対」メンバー神永新二(左)と、地球の文化風習にやたらと馴染んでいる外星人メフィラス(右)のスーツ展示。
ウルトラマンの大きな手の中に包み込まれる写真が撮れる、絶好のフォトスポット。
スペシウム光線の発射ポーズを取るウルトラマンのヒューマンサイズ立像。さまざまな角度から写真を撮ることができる。
ステージショー「NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編」は7月23日~8月8日がSTAGE1「夏の闇夜を照らす者」、8月10日~29日がSTAGE2「Decker into Space(デッカー イントゥ スペース)」というプログラムで上演される。STAGE1は新感覚の怪談調ストーリーで、ウルトラマンデッカーとHANE2が次元を超えて現れる敵の猛威に挑んでいく。ショーにはカナタ役の松本大輝、イチカ役の村山優香、リュウモン役の大地伸永のいずれか1名が日替わり出演するので、それぞれの出演日を公式WEBサイトで確かめてもらいたい。
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