ウルトラマンシリーズ最新作『ウルトラマンデッカー』が、2022年7月9日からテレビ東京系にて放送開始される。

本作の舞台は、前作『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(2021年)から数年後、人類が未知なる世界への探求心を宇宙に拡大させた「ネオフロンティアスピリッツ」の時代となっている。謎の宇宙浮遊物体「スフィア」に対抗するべく新たに編成されたエキスパートチーム「GUTS-SELECT」の若き隊員アスミ カナタこそ、本作のヒーロー、ウルトラマンデッカーになる人間である。

  • 松本大輝(まつもと・ひろき) 1999年生まれ、北海道出身。2018年に第31回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリに選ばれ、芸能界入り。2019年に俳優デビュー後、NHK連続テレビ小説『エール』(2020年)などに出演。『ウルトラマンデッカー』のアスミ カナタ役でテレビドラマ初主演を果たす。 撮影:大塚素久(SYASYA)

ここでは『ウルトラマンデッカー』放送開始を記念して、主人公カナタを演じる松本大輝にインタビューを敢行。明るくお調子者だが、面倒見がよく優しい好青年。自らの危険をかえりみず目の前の敵に立ち向かおうとする勇気あるカナタを演じるに松本が、意気込みを語ってくれた。

――松本さんは子どものころ、ウルトラマンシリーズを観ていたことがありますか?

『ウルトラマンコスモス』(2001年)がすごく好きでよく観ていました。

――では、現在テレビで放送されているニュージェネレーションシリーズの存在は知っていましたか。

『ウルトラマントリガー』(2021年)や『ウルトラマンZ』(2020年)をはじめとするウルトラマンシリーズを観ました。改めて、ウルトラマンはこんなにカッコよく、怪獣とのバトルシーンが迫力満点なんだなと、びっくりしました。映像技術の進歩を強く感じました。

――カナタ役でウルトラマンシリーズに出演することが決まったと知ったとき、どんな気持ちになりましたか。

いまウルトラマンシリーズは、日本だけではなくて世界中にもファンがたくさんいて、注目されている作品です。『ウルトラマンデッカー』の主役に選んでいただけたことで、多くのファンの方々に観ていただけるんだと、興奮しかなかったです。そして、自分が子どものころにテレビで観ていたヒーロー作品に、今度は自分が出るということに、不思議な感覚を抱いています。僕がヒーローに憧れたように、今度は僕が子どもたちから憧れられるようなヒーローになれたらいいなと、強く思いました。

――ウルトラマンの主役ということで、アクションシーンが絶対にあると思うのですが、松本さんは体を動かすことはお好きですか。

好きです。アクションにも興味があり、よく観る映画のジャンルもアクション系なんです。今までアクションはやったことがなく、今回が初めての経験です。最初の本読み(脚本読み合わせ)のときに、キャストが集まってアクション練習をしたんですが、一回しかやっていなかったので、撮影に入ったときは少し不安がありました。それでも、いざ実際にやってみたら、意外とイケるかなと思いました(笑)。

――GUTS-SELECTの隊員服姿が最高に決まっていますが、初めて隊員服を着たときのお気持ちを聞かせてください。

ウルトラマンシリーズといえば、怪獣に立ち向かう防衛チームというイメージが強いので、隊員服を着ることができて嬉しかったです。この衣装を身に着けることで、僕が作品の一部になるんだなと、ワクワクしました。「ウルトラマンの世界」の一員になれる実感がわきました。

――ご自身(カナタ)が変身するヒーロー・ウルトラマンデッカーの姿をご覧になって、どう思いましたか。

すごくカッコいいなと思いました。頭と胸のところに「宇宙」があしらわれているのもすごいです。フラッシュタイプからストロング~ミラクルと3タイプに変化するのですが、タイプごとに頭の形が違っていたりして、いろいろと「攻めた」デザインのウルトラマンだなと思いました。

――変身アイテムの「ウルトラDフラッシャー」を手にして、変身シーンを撮ったときの気持ちはいかがでしたか。

ウルトラDフラッシャーは、想像していたより重かったというのが感想です。小道具はひとつしかないので、壊さないように気をつけていたんですが、変身シーンを撮影したとき、引き金の部分が割れ、砕けてしまったんです。そのため、後の撮影ができなくなるといったハプニングがありました。

――歴代のウルトラマンシリーズでも、最初にこそ思わぬ出来事がけっこうあるとうかがいました。

スタッフのみなさんからも、最近はぜったい変身アイテムが初回に壊れるみたいなことを言われました。僕自身、そんなことはないだろうと思っていたんですが、なぜか壊れてしまって、驚きました。