――個性豊かな5人に負けないくらい、濃厚すぎるジロウの役柄について、最初に聞かされたときの感想はいかがでしたか。

顔合わせのときに「こんなキャラで行きたいんだけど」と言われまして、台本を読んだんです。そこに書かれていたのは、オーディションのときに演じた役柄とはほぼ真逆といえる、元気いっぱいの「THE ヒーロー」といったイメージ。ドンブラザーズの5人はみんな一般人寄りですけれど、僕の演じるジロウはすごくヒーローを前に出してるなあと思いました。でも実際演じてみると、ここまでクセの強い人物なのかとびっくりしました(笑)。

――オーディションのときはどんな役柄を演じられていたのですか。

どちらかといえば暗めなキャラクターでした。てっきり「最初は悪として登場して、仲間と関わって正義側になるのかな」と思っていましたから。裏表がまったくなく「僕がヒーローです!」と胸を張るジロウのイメージとは、まったく違っていました。

――ジロウの衣装について、初めて身に着けたときはどう思いましたか。

最初、マネージャーから「ジロウの衣装、カッコいいよ」と聞かされていましたし、衣装合わせのとき僕も「これはカッコいい!」って興奮したんです。派手だし、目立つし、変身前と変身後のイメージがちゃんと重なるなと思いました。実際に着てみても、すごくカッコいい。「で、僕の普段の衣装はどれですか?」とうかがったら、「普段からこの衣装です」と言われまして(笑)。てっきり他のメンバーみたいに、私服が設定されていると思っていたら、ずっとこれなのか……と驚きました。

――これからどんどん暑くなる季節に入ります。ジロウの衣装は肩が露出しているので、日焼け対策が必要かもしれないですね。

ひたすら日焼け止めを塗るしかないと思っています。でも、すでに肩のところは焼けてしまって、腕輪を着ける位置がはっきりわかるくらいになっています。

――ジロウを演じる上で、常に意識していることは何ですか。

ジロウは「今この世界を守りたい」というよりは「自分がヒーローでカッコよくいられる世界を守りたい」と考えている人物です。そういったジロウの視野の狭さ、自己中心的なところ、人間としてダメな部分を意識しながら演技をしています。まあジロウは人間なのかどうか、わからないんですけどね。出身は「桃」ですし(笑)。

――初登場のときはアバターチェンジが叶わず、巨大な石で戦おうとするなど無謀なヒーロー志願という雰囲気でしたが、二度目の登場で見事チェンジを果たしたのにはしびれました。ジロウの変身シーンがどのようにしてできあがったのかを教えてください。

ドンブラザーズの変身には特定のポーズがなく、ジロウにも決まった変身ポーズは作られていません。アバタロウギアと武器(龍虎之戟/リュウコノゲキ)とかけ声さえあれば、どんなポーズでも大丈夫ということだったので、ジロウに合った動きを何種類か、自分なりに考えたり、アクション監督の福沢博文さんから教わったりしていました。ドン15話「おかえりタロウ」では、福沢さんの指導でタロウとジロウが並んでアバターチェンジしています。この同時変身がものすごくカッコよくて、(樋口)幸平くんといっしょに「バリカッケー!」って言い合っていました。

――タロウ役の樋口幸平さんほか、ドンブラザーズメンバーとは、すぐに仲良くなれましたか。

みんなとの顔合わせの日、「よろしくお願いします!」と挨拶した直後、幸平くんから「このあとサウナ行く?」って、ごく自然にお誘いしてもらったんです。それで、初日から男性メンバーと「ハダカのつきあい」をして、速攻で仲良くなりました。みんなサウナが好きなので、ロケ撮影が早く終わったとき、近くにいいサウナがあるかどうか調べて行ったりすることが多いんです。

(志田)こはくちゃんとは、同じK-POP好きということで意気投合して、いっしょにダンスを踊ったりしています。僕とは1歳違いで、ずっと敬語を使ってくれていたんですけど、彼女が5月で18歳の誕生日を迎えたとき「今日から同い年だね」と言ったら「そうだね!」とタメ口で返事してくれたので、ようやく「壁が壊れた!」と喜んでいたら、4日後くらいにはまた敬語に戻っていました(笑)。

面白いのは、ヒロさん(鈴木浩文)と幸平くんが撮影の合間ずっとショートコントをやってるんです。2人とも関西出身なので独特なノリがあって。最近、2人でかけあいをやっていてノールックで僕に振ってくるときがあります。いつも戸惑いますが、だんだん慣れてきました(笑)。

――石川さんとほぼ同じ年齢のオニシスター/鬼頭はるか役・志田こはくさんや、最年長のキジブラザー/雉野つよし役・鈴木浩文さんがいるので、ドンブラザーズはメンバーの年齢差が大きいですね。

ヒロさんとこはくちゃんが並んでいると、友だち同士というより親子っぽいかな(笑)。みんなで買い物に行ったり、ご飯を食べに行ったり、ドンブラザーズのチームワークはいいなと改めて思います。ヒロさんのように、役者としても経験豊富で、人生経験を積んでいる人がいると、僕たちも相談がしやすいんです。またヒロさんは親身になって相談に乗ってくれますしね。ドンブラザーズはこの年齢差によって、いいチームになっていると思います。誰を中心にというわけではなく、自然に集まってきてワイワイやっているイメージで、とてもいい雰囲気があります。