今週土曜日は、いよいよ土用の丑の日。今年もうなぎを食べて精をつけ、季節の変わり目を乗り切りたいところである。唯一の問題は、「どこでうなぎを食べるか」という点だろう。

高級食材として知られるうなぎだが、今はいろんな飲食チェーンがリーズナブルに提供しているし、どれも一定のレベルを保っているように思う。最近では個性的なうなぎ料理を出すお店も増えてきた。中でも今年、ひと際目を引いたのが、「うな丼」と「かつ丼」を掛け合わせた「うなかつ丼」である。

  • [参照元:松のやサイト](https://www.matsuyafoods.co.jp/matsunoya/)

仕掛け人は、松屋系列のとんかつチェーン「松のや」。まぁとんかつチェーンとして、うなぎとかつ丼を合わせたくなる気持ちはわかる。わかるけど……それって本当に合うの?好奇心を抑えきれず、さっそく近くの松のやに向かってみた!

「うなかつ丼」を実食!相性うんぬん以前に“夢”が溢れていた!

おおっ、やってるやってる。「うなかつ丼」。7月13日から販売開始となったようだが、販売期間についてはアナウンスがまだなされていない。土用の丑の日が終わったら販売も終了するのか、それとも夏の間は続くのかわからないが、いずれにしてもレギュラーメニューではないので、気になる人は早めにチェックしておいたほうがいいだろう。

店に入ってさっそく注文しようとしたところ、券売機に「うなかつ丼」の文字が見当たらない。機械のトラブルかと思い、店員さんに尋ねてみたところ……

「すみません、今日はうなかつ丼は売り切れちゃったんです!」

なんと!売り切れ!?そんなに人気なの?残念ではあるが、期待は膨らむではないか。翌日、改めてお店に向かってみると、今度こそ券売機で「うなかつ丼」のボタンを発見。

よしよし、えーっと……

なるほど。大きく分けて「うなロースかつ丼」と「うなヒレかつ丼」の2種類があるようで、それぞれプラス100円で豚汁付きにすることができると。

ロースとヒレでちょっと迷ったものの、まずは王道を攻めようと思って「うなロースかつ丼」に決定。ポチッ。ってゆーか、うなぎとロースかつのダブル主演で990円って、めちゃくちゃ安いのでは?

そして実際に届いたのがコチラ!

おっ、おお〜……すごいビジュアル……。

うなぎとかつ丼がこうしてセットになるなんて、お互いにビックリしているんじゃないだろうか。「初めまして」もいいところだろう。

多分、商品開発の人たちも、「うなぎとかつ丼を合わせたら最高だと思います!」と前のめりだったというよりは、「マジでやる?」「やっちゃう?」「イケるかな?」「でも多分、ちょっとウケるよね」といったやりとりを経て商品化を決めたのではないだろうか。完全なる推測だが、その心意気とチャレンジ精神はまさに勇者。大歓迎だ!

ということで、前置きが長くなってしまったがそろそろいただこう。まずはうなぎから一口、いただきます!

うん、なるほど。肉厚でやや弾力があるタイプだ。食べごたえがあって美味しいし、とても香ばしくてインパクトが強めの仕上がりになっている。蒲焼きのタレもかなり濃厚で美味しい。ちなみに、このうなぎは同じ松屋フーズグループの「寿司まつ」が監修しているのだそうだ。グループを挙げて本腰を入れてきたか!

では続いて、ロースかつを除いた玉子丼部分と一緒にうなぎを食べてみよう。ちょっと持ちにくいのでスプーンを使って……パクッ。

おおっ、これは合う! めちゃくちゃ美味い! あ、そうか。そもそもうなぎには、玉子で閉じる「柳川風」という食べ方があった。そりゃあよく合うはずだ。玉子の味付けも、甘みのある蒲焼きのタレとかなり相性がいい。

もはや“かつ抜き”の「うなたま丼」のようなメニューを売り出してもいいのではないかと思えるくらいだが、それではとんかつチェーンの名折れだということだろう。

ではいよいよ、うなぎとロースかつを一緒に味わってみよう。いただきます!

こ、これは……まさかの、うなぎの圧勝!(笑)もちろん美味しいし、ロースかつの味や食感も感じる。しかし、うなぎのパワーが溢れ出しすぎていて、ロースかつと合う・合わない以前に、口の中がうなぎ色に染め上げられているのだ。

わかりやすく整理すると……

・うなたま丼はめちゃめちゃ美味い。
・ロースかつ丼もめちゃめちゃ美味い。
・ただし、うなぎとかつを一緒に食べるとうなぎが勝つ。

……という感じ。

しかし改めて考えると、これで990円はめちゃくちゃ熱い。こんなにゴージャスな丼が1,000円を切るなんて、破格のコスパだと言える。そして実際に食べてみて気づいたのが、この丼はガチで“夢のある商品”だということだ。

うなぎとロースかつがひとつの丼に乗っていて、それぞれ別々で食べることもできるし、一緒に食べることもできる。この体験自体に1,000円以上の価値はあると思う。こうなると、うなぎとかつの相性を論理的に評価しようとすることなど、もはや野暮である。

うなたま丼を食う!美味い!ロースかつ丼も食う!美味い!そしてたまにうなぎとロースかつを一緒に食う!うなぎ強ェェェ!!(笑)……これでいいではないか。

このアグレッシブな食体験は、きっと松のやでしか味わえない。今年の土用の丑の日はぜひ、こんな斬新で美味しいうなぎを味わってみてはどうだろう?本当に楽しいし、満足感も高いですぞ!