読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨(しんのあかり)~』(毎週木曜23:59~)がきょう7日にスタートする。同作はドラマ完全オリジナル作品で、人の感情が“色”で見える女性刑事・心野朱梨(飯豊まりえ)が、感情見え見えのエリート崩れ男性刑事・風早涼(浅香航大)とバディを組み、凶悪事件の“深層”に迫る新感覚の刑事サスペンス。

今回は浅香に同作の見どころや役どころ、10年ぶりの短さとなったこのドラマのための短髪ヘア、そして8月に30歳を迎える心境を聞いた。

  • 左から飯豊まりえ、浅香航大=読売テレビ提供

――浅香さんが演じる風早涼について教えてください。

もともと警察官を務めるエリートだったのですが、あることがきっかけで神奈川県警へ異動となり、東神奈川署の警部補として飯豊(まりえ)さん演じる心野朱梨とバディを組むことになります。朱梨は15年前事件に巻き込まれたことから目を合わせた相手の感情を色として見ることができるようになってしまい、涼はその能力について半信半疑だったのですが、取り調べを一緒に進めていくなかで事件や関係者の感情と誠実に向き合う朱梨の姿勢に惹かれていくというキャラクターです。

――浅香さん自身は人の感情を読み取るのは得意ですか。

人が今どう思っているかが気になりますし、寄り添えたらいいなと日々考えているので、共感力はあるほうだと思います。

――人が抱える悩みにも敏感に気付くタイプですか。

そこまで気にする必要はないと思いつつも、悩みに気づいて自分も引っ張られてしまうことがあります。どちらかというと影響を受けやすいので、相談を受けたときも「気にするなよ」というよりは、一緒に悩むタイプです。

――飯豊さんとはどんなバディを作り上げていきたいですか。

過去にも共演経験はありますが、今回ほど同じシーンをご一緒するのは初めて。飯豊さんには、明るくてよく笑う元気な方というイメージを持っています。2人のシーンが多く、“バディ感”を楽しんでいただけるドラマにしたいので、お互い協力して、助け合いながら役柄と共に仲良くなっていければと思っています。朱梨が特殊な役なので、リードするよりも振り回される役どころを楽しみたいです。

――涼の見どころや注目ポイントを教えてください。

これまで演じてきた刑事役とは違うイメージにしたくて、髪の毛を切りました。チャレンジの意味を込めて10年ぶりくらいの短さになっています。涼はエリートで正義感の強い役ではありますが、このドラマのポイントは「人の心の内には一見正反対と思えるような感情も含めて、さまざまな感情が混在している」ということ。涼という役においても、ベースとなるエリートのイメージや刑事だからこう、という固定観念で作り上げるのではなく、人間としての抜け感や、刑事らしくないふるまいも見せていきたいと思っています。

――ドラマ放送期間中には30代を迎えますが、20代の間にやっておきたいことはありますか。

うわ、ついに30歳か(笑)。僕は目標を明確に立てられない……格好つけて敢えて「立てない」と言ったりもしますが、そういうタイプで。30歳だからどうするということもないし、プレッシャーにも感じていません。20代前半から比べると考え方は変わって来ましたが、昔は嫌だった自分も好きになれて、穏やかに自分を見つめられるようになりましたし、自信を持って30代を迎えられそうです。

――自信を持てるのは、充実した20代を送ることができたからでしょうか。

人だったり作品だったり、ご縁に恵まれているなと。つらかった時期や悩んだ時期もありましたし、今も悩むことは常にありますが、そういった1つひとつの経験が今の自分を作っていて、自信にもつながっています。30歳……今回髪を切ったこともそうですけど、新しい自分を見せていきたいし、まだまだ新しい自分を見つけていきたいです。

――現場でお誕生日のお祝いがあるかもしれませんね。

放送中ではあるのですがおそらく撮影は終わっているので……映画化して、8月に撮影があることを願っています(笑)。

――今作で楽しみにしていることは。

監督が映像にもかなりこだわっているようなので、現場で演じたことがどんな映像に仕上がっているのかが楽しみです。

――最後に作品の見どころをお願いします。

感情捜査官というタイトルの通り、女性刑事の朱梨が人の感情を視覚的に見ることで、不可解な事件をその奥にある動機から解き明かしていきます。捜査を通して関係が深まっていく朱梨と涼のバディぶりも、次第に明らかになっていく2人の過去にもご注目ください。

■浅香航大
1992年8月24日生まれ、神奈川県出身。2011年、連続ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』で連続ドラマ初出演。代表作に『マッサン』『ひよっこ』(NHK)、『あなたの番です』『君と世界が終わる日に』(日本テレビ)、『今夜はコの字で』(BSテレビ東京)、映画『桐島、部活やめるってよ』、『見えない目撃者』、『劇場』など。2022年は、ドラマ『わげもん〜長崎通訳異聞〜』(NHK総合)、『村井の恋』(TBS) -、『花嫁未満エスケープ』(テレビ東京)、『異世界居酒屋「のぶ」 Season2』(WOWOW)にレギュラー出演し、映画『チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』等に出演。