読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨(しんのあかり)~』(毎週木曜23:59~)がきょう7日にスタートする。同作はドラマ完全オリジナル作品で、人の感情が“色”で見える女性刑事・心野朱梨(飯豊まりえ)が、感情見え見えのエリート崩れ男性刑事・風早涼(浅香航大)とバディを組み、凶悪事件の“深層”に迫る新感覚の刑事サスペンス。

今回は飯豊に同作の見どころや役どころ、バディを組む浅香の印象、主演としての意気込みを聞いた。

  • 左からニシダ・コウキ、山中崇、飯豊まりえ、浅香航大、日比美思=読売テレビ提供

――飯豊さんが演じる心野朱梨について教えてください。

神奈川県警・東神奈川署の巡査部長という役どころです。刑事になる15年前ある事件に巻き込まれたことをきっかけに、人と目を合わせたら相手の感情を色として見ることができるようになってしまったのですが、その特殊能力を、なぜ犯人が犯罪を起こしたのかという動機や真相の解明につなげていきます。

感情を見すぎて目の前が真っ暗になってしまうこともあるので、人と話すときも目線をそらしていたりと、周りからすると少しコミュニケーションが苦手だと思われがちなのですが、感情が見えてしまうがゆえの悩みがあるものの、芯の強いキャラクターです。浅香さん演じる風早涼さんとバディを組んで、15年前の事件の真相にも迫っていきます。

――「感情が色で見える」という設定を聞いたときはどんな印象を受けましたか。

そういった能力を指す“共感覚”が実際に存在することは知っていたのですが、共感覚をメインテーマにした刑事ドラマは初挑戦になるかもしれないとプロデューサーさんから聞きました。初めてのものを一から作っていくのは覚悟が必要なことですが、人間の本質や心の内に迫っていく刑事はとても面白そうな役だと感じました。そんな役どころで主演を務めさせていただける機会が自分に来たことには驚いています。共感覚についてもっと調べて、共感覚を持つ方の悩みも役として表現したいです。

――朱梨の持つ能力が欲しいと感じますか。

自分が興味を持っている人に対しては“感情の色”を見てみたいですが、自分が期待していたものと現実が違って落ち込んでしまう可能性もあるので怖いですね。色が見えなくても「この人は今こう言ってるけど、本当はこう思っているのかな」と考えることは誰もが日常的にしていること。それを明確な“色”にして視聴者の方も分かりやすく体験できるところは、このドラマの新感覚な部分だと思います。

――役作りのためにしたいことがあれば教えてください。

実際に共感覚を持っている方に会ってお話を聞きたいと思っています。その人の悩みだったり、普段どういう目線で会話をされているのかをしっかり聞いてから撮影に入りたいですね。

――バディを組む浅香さんの印象を教えてください。

撮影スケジュールについてお話しした何気ない会話からも、事前にすごく準備をして撮影に臨まれる方だと感じました。また、風鈴の音に癒やされながらお酒を飲むのが好きだというお話も聞いて、仕事以外の日常も楽しむことを忘れない方、お仕事以外でも自然体でいる方なんだろうなとイメージしています。

――そんな浅香さんとはどんなバディになりそうですか。

先程も浅香さんと宣伝コメントを収録しているときに、私の話すトーンや話し出すタイミングに寄り添ってくださったのを感じました。私は結構せっかちなところがあったり、慌てちゃったりすることもあるので、大木のようにどっしりした浅香さんが隣にいてくださって安心できます。私も浅香さんが困ることがあれば、その部分を補えるいい関係を作りたいです。

――今回は座長として、どんな現場を作りたいと考えていますか。

もう少し肩の力を抜いて、皆様に頼りながら頑張っていきたいなと。久しぶりに連続ドラマの主演を務めさせていただくので、正直不安のほうが大きいのですが、物語がシリアスな分和やかな現場になるように、私自身楽しみながら現場作りができればと思います。そして同時に、見て下さる皆さんが毎週楽しみにしてくれるドラマが作れるよう頑張ります。

――――最後に作品の見どころをお願いします。

風早さんのバディになって変化していく朱梨の姿や、15年前の事件の真相が明らかになっていく物語の縦軸はもちろん、各エピソードでの犯人の動機から、このドラマの大きなテーマである「人の本質を見ること」の大切さが伝わったらいいなと思います。普段見ることができない“感情の色”を、朱梨を通してぜひ体験していただきたいです。