紫外線対策を徹底するには、日焼け止めの定期的な塗り直しが重要です。

しかし、実際は日焼け止めを塗り直したくても、「メイクの上からだと崩れてしまいそう」「どのタイミングで塗り直せばいいかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、日焼け止めの正しい塗り直し方やタイミング、メイクの上からでも使える日焼け止めの種類をご紹介します。

  • 日焼け止めはいつ、どうやって塗り直す?

    日焼け止めの正しい塗り直し方やタイミングについてご紹介します

日焼け止めはいつ・どうやって塗り直しをすればいいの?

日焼け止めはいつ、どのように塗り直せばいいのでしょうか?

まずは、日焼け止めの塗り直し方法やタイミングについてご紹介します。

日焼け止めはこまめな塗り直しが効果的

日焼け止めは朝に一度塗れば、それ以降は塗り直さなくてもいいと思っている方もいるかもしれません。しかし、実際は定期的に塗り直さないと日焼けをしてしまうことがあります。

一般的に日焼け止めは、SPFやPAの数値が高いものを塗ればUVカット効果が高くなります。しかし、汗や皮脂、衣服の擦れやハンカチで拭ったときなどの摩擦によって、日焼け止めは多少なりとも落ちるので、時間が経つにつれて効果は半減してしまいます。

そうなると効果を十分に発揮できずに日焼けしてしまい、シミやそばかすなどの原因にもなるため、日焼け止めは定期的に塗り直すことが大切だといわれています。

塗り直しをするのに最適なタイミング

日焼け止めは2~3時間おきに塗り直すのが効果的です。

朝出かける前に塗ったら、お昼ごろのメイク直しのときに一度塗り直しましょう。紫外線は夕方でも強いため、14時~15時ごろにも塗り直すと、UVカット効果を持続できます。

また、汗をかいた後や手を洗った後なども、忘れずに塗り直すようにしましょう。スプレータイプやスティックタイプなどの簡単に塗れるタイプの日焼け止めを持っておくと、外出先でも安心です。

メイクの上から塗り直す方法

顔に日焼け止めを塗り直したくても、「メイクの上から日焼け止めを塗ると崩れてしまうのでは」と思う方も多いはず。しかし、正しく塗り直せば、綺麗に仕上げることができます。

テクニック次第で、メイクをキープしながらのUVケアが可能になるので、実践してみてくださいね。時間がないときは、メイクの上から使用できるスプレータイプやスティックタイプの日焼け止めを使うのも一つの手です。

■メイクの上から日焼け止めを塗り直す方法

1.化粧水や乳液をコットンやティッシュに含ませ、肌表面の汚れや汗、ヨレているファンデーションを軽くふき取ります
2.UVカット効果のある化粧下地を塗ります
3.UVカット効果のあるファンデーションやフェイスパウダーを軽く重ねて、均一な肌に整えます
  • 日焼け止めはいつ、どうやって塗り直す?

    日焼け止めはこまめに塗り直しましょう

シチュエーション別の日焼け止めの塗り直し方法

ここからは、シチュエーションごとに日焼け止めの塗り直し方法をご紹介します。

オフィスや自宅

オフィスや自宅など室内にいるときは、塗り直さないという人も多いかもしれませんが、それはNGです。

地表に降り注ぐ紫外線には「UVA」と「UVB」の2種類があります。「UVA」は波長が長く雲や窓ガラスも透過するため、曇りの日や家の中で過ごす日も塗り直しが必要です。

ちなみに、紫外線は夏だけでなく一年中降り注いでいるため、季節を問わずUVケアを欠かさないことが大切です。オフィスや自宅で過ごす日は、3時間おきに塗り直すのがおすすめです。

「UVケアはSPFやPA値が高ければ高いほどいい」と思っている方もいるかもしれません。しかし一般的に数値が高くなるほど肌への負担が大きくなるといわれています。肌トラブルにならなければSPF・PA値の高いものを使っても問題ありませんが、数値が低いものの方が肌への負担は軽くなります。オフィスや自宅など室内にいる時間が長い場合は、PAは+や++、 SPFは20~30で問題ありません。

室内での日常生活で使うなら、自身の肌の状態に応じて心地いい使用感のものを選ぶといいでしょう。外にいる時間が短い日にメイクをするときは、UVカット効果がある化粧下地の上にパウダーをつけるのがおすすめです。軽いつけ心地でメイク直しも簡単になります。

外回りや長時間の通勤

健康のために自転車や徒歩で通勤する場合、外回りの営業などで屋外にいる時間が長い場合などは、2~3時間おきに塗り直しましょう。

おすすめは、SPF30以上、PA+++前後の日焼け止め。汗をかいたり、タオルで拭いたりした後は、日焼け止めが落ちてしまっているので、すぐに重ね塗りをしましょう。とくに手は、洗ったり消毒したりするたびに落ちてしまいます。シミやくすみなど年齢が出やすい手の甲をケアするためには、UVカット効果があるハンドクリームを使うといいでしょう。

日の光を浴びる時間が長い日のメイクは、日焼け止めやUVカット機能付き化粧下地の上に、UVカット機能付きパウダーファンデーションやフェイスパウダーを重ねるのがおすすめです。

また、一般的な不織布マスクは紫外線を通すといわれているため、マスクをして外出するときもUVケアを忘れないようにしましょう。

海やBBQなどのアウトドア

海やBBQなど屋外でのアウトドアを楽しむ場合は、2時間おきにSPF50以上、PA++++のUVカット効果が高い日焼け止めを塗ります。汗をかくスポーツをするときや、海や川、プールなどに行く場合は、ウォータープルーフタイプを選びましょう。

しかし、ウォータープルーフだからといって油断は禁物。タオルでごしごしと汗を拭くと落ちてしまうので、汗をかいた後もできるだけ塗り直して、肌を守りましょう。

強い日差しに長時間さらされる場合はつばの広い帽子をかぶったり、UVカット効果がある服を着たりするのもおすすめです。

  • 過ごし方別のベストな塗り直し方

    過ごし方によって塗り直すタイミングを変えましょう

塗り直しにおすすめの日焼け止め

最後に塗り直しにおすすめの日焼け止めをご紹介します。

スプレータイプ

スプレータイプは、肌に直接吹きかけるだけで背中や首の後ろなど、塗りにくい部分も簡単に対策できるのが特徴です。顔や身体だけではなく頭皮や髪の毛にも使えるので、紫外線による頭皮の皮むけや髪の毛のパサつきなども防げます。

メイクの上からも使えるものが多いので、塗り忘れたときやメイク直しのときにも便利。顔に吹きかけた後にハンドプレスをしてなじませると、ムラなく綺麗につけることができます。

パウダータイプ

パウダータイプは、肌に優しく軽いつけ心地が特徴。コンパクトで持ち歩きに便利なので、メイク直しの際におすすめのタイプです。

しかし、パウダーは薄づきになる傾向があり摩擦や汗で落ちやすいため、ほかのミルクタイプやクリームタイプなどを塗った後の仕上げとして使うのがベターです。

スティックタイプ

スティックタイプは中身が固形状のバーになっていて、リップクリームのようにダイヤルを回して使うものが多いです。サッと片手で塗れて手が汚れないので、手軽に塗り直せます。

また、メイクの上から重ねて使っても崩れにくいのもうれしいところ。耐水性が高いため、アウトドアシーンにおすすめです。固形なのでバッグやポーチの中で液漏れの心配がなく、コンパクトなので持ち運びにぴったりです。

  • 塗り直しにおすすめの日焼け止め

    コンパクトな日焼け止めは持ち運びに便利です

正しいタイミングで日焼け止めを塗り直して紫外線から肌を守ろう

日焼け止めは、正しい塗り方で定期的に塗り直すことが大切です。

SPF値やPA値に関わらず、2~3時間おきに塗り直しましょう。メイク直しのときはパウダータイプやスプレータイプ、スティックタイプなどを使い、汗で浮いたファンデーションを落としてから塗るのがポイントです。

今回ご紹介した方法を参考に日焼け止めを正しく使い、紫外線から肌を守りましょう。