ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹の公開ゲネプロが5日に東京・日本青年館ホールにて行われ、今牧輝琉、持田悠生、三井淳平、益永拓弥が取材に応じた。

  • 左から益永拓弥、今牧輝琉、持田悠生、三井淳平

    左から益永拓弥、今牧輝琉、持田悠生、三井淳平

同作は1999年から2008年3月まで「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた大ヒット漫画『テニスの王子様』(通称「テニプリ」)を舞台化したミュージカル。2003年に初演を迎え、2.5次元ミュージカルの先駆け的存在となっている。

初日を迎える気持ちを聞かれると、越前リョーマ役の今牧は「昨年不動峰公演があって、今度は都大会で新しい物語が進んでいくんですけど、また熱い夏がやってきました!」と気合い十分。「とにかく楽しみな気持ちしかないです。今回(対戦相手が)2校あるので、また違う人間関係やドラマが見えたりするんじゃないかな」と期待を煽った。

続けて持田が「不二周助として舞台に立つのが2度目なのですが、今から足が震えてます。緊張しています」と心境を吐露。三井は「今日、この初日を迎えられたのは仲間たちと、スタッフさん、僕たち以上に動いていてくれる方々のおかげだと感謝しています。千秋楽まで、全員で走りたいと思っています」と意気込む。益永は「亜久津 仁という役で、山吹の選手としてはあまり協調性がないタイプの人物でして、そんな亜久津の背負っている過去だったり、なぜリョーマに執着するのかに注目していただきたいです」とアピールした。

各キャラクターの見どころを聞かれると、不二役の持田は「弟への思いだったり、シングルス2で観月はじめへの思いだったりが交錯するので、そこが見どころとなっています」、三井は「お芝居とか役作りに関しては、(自分が演じる)観月はじめのように徹底的な調査を重ねて探究して参りました」と自信を見せる。益永は「個人的には特にリョーマとの試合に注目して観ていただきたい、この一試合の中に色んなドラマがある」と挙げた。

今牧は全体の見どころについて「今回は聖ルドルフ・山吹と重要な2校と対戦します。30人以上のキャストが集まって稽古する環境もなかなかなくて、人数が多い分賑やかな稽古場で、チームの色があって、不動峰のも全員じゃないけど出演しているので、試合だけじゃなくて日常シーンとかも楽しく観ていただけたら」と語った。

最後にメッセージを求められると、益永は「ファンの方々だけじゃなくて、実際にテニスをされている方にも勇気を与えられるような作品にしたいと思っています。そして、今回の公演を観ていただいた方に、過去作品やアニメ、原作の『テニスの王子様』をさらに愛していただけるような作品にしていきたいと思います」とコメント。三井は「演出サイドも役者サイドも原作再現にこだわって追求してきました。テニミュファンだけではなく、テニプリファンの方々にもより楽しんでいただける公演になっていると思います」と分析する。

持田は「今年も熱い夏がやってきました。それを皆さんと迎えられることがとても幸せです。皆さんに素敵な1日、ハッピーだったなと思ってもらえるように全力で駆け抜けていくんで、ぜひご来場お待ちしています」と観客にメッセージ。今牧は「7月に突入してさらに気温が高くなったと思うんですが、劇場の中はもっと熱いと思います。いい意味で、心が熱いと思います」と熱を見せる。「ぜひ皆さんにそんな熱い気持ちになっていただけるような、素敵な、男たちの熱いテニスの試合をお届けできたらなと思っています。原作を読まれていない方にも楽しんでいただけるような作品にしたいと思っていますので、よろしくお願いします」と締めくくった。

東京公演は日本青年館ホールにて7月5日~16日、大阪公演はメルパルクホール大阪にて7月22日~31日、福岡公演はキャナルシティ劇場にて8月11日~13日、東京凱旋公演は天王洲 銀河劇場にて8月18日~28日上演。