7月1日から海開きをする地域も多いなか、神奈川県の公益法人・かながわ海岸美化財団(@bikazaidan)がTwitterで海へ行く方に注意喚起を呼びかけました。

【危険!カツオノエボシが大量に漂着しています】
現在(6月29日)、湘南海岸の一帯にカツオノエボシが大量に漂着しており、場所によっては1メートルおきくらいであります。

カツオノエボシとは、触手に強力な毒を持つクラゲ。普段、沖合に浮かんでいるモノが南風にのって海岸に吹き寄せられてきます。 (@bikazaidanより引用)

  • (@bikazaidan)

カツオノエボシは本州の太平洋岸でよく見られるクラゲですが、猛毒を持ち、刺されると電気ショックを受けたかのような激痛や、アナフィラキシーショックで死に至ることもあります。

見た目は透明な青色で、知らなければプラスチック片と間違えて触ってしまいそうな形状。死んで海岸に打ちあがっても触手の毒は強力に残っているので注意が必要です。

例年、夏に漂着することが多いものの、海開き直前というタイミングで大量漂着があったので、海水浴客に安全に海を楽しんでほしいと思い、今回かながわ海岸美化財団では注意喚起の投稿をしたそう。

7月1日時点では、南風が落ち着いたため砂浜にはほぼ確認できない状態ではありますが、今後南風が吹くとまた漂着する可能性があるとのこと。

  • (@bikazaidan)

今回の投稿には2.2万いいねと多くの反響が寄せられており、なかには「知らなかった」という声も。今回大きな反響が寄せられていることに対して、かながわ海岸美化財団の担当者さんからは「存在を知らなかった方が沢山いることに驚きました。そうした方に事前に危険な生き物情報をお伝えできたことはよかったと思います。基本、海は楽しい場所ですが、危険なこともあることを知って、楽しんでいただけたらと思います」とコメントをもらいました。

「かながわ海岸美化財団」は相模湾を中心とした神奈川県の150キロの海岸を通年清掃している、日本で唯一の海岸美化専門の団体。人気の湘南海岸ですが、これから遊びに来る方には「海に遊びに来る方が海岸に残していいのは足跡だけです。ごみは楽しい思い出とともに持ち帰ってください。熱中症やクラゲなどにも気をつけつつ、湘南で楽しい夏を過ごしていただけたら、清掃する側としても、嬉しい限りです」とメッセージも発信されています。

楽しい海遊びですが、身近なところに危険がある可能性も。砂浜を歩く際は、カツオノエボシに触らないよう、また裸足やサンダルで踏んでしまわないように十分注意しましょう。