――演じる小夏をどのような人物と捉え、どう演じようと考えていますか?

人格も人生の歩み方も私とは全然違うなと。小夏さんが銀ちゃんをずっと思い続けているところも、私にはそういう経験がないので理解が難しいですが、私とは真逆だからこそ、小夏さんの気持ちをよく理解し、ちゃんと考えながら、みんなに愛されている小夏さんを演じられるように頑張りたいと思っています。

――真逆とのことですが、共通点は全くないのでしょうか。

「小夏さんはこういう風に思っていると思うよ」と助言をいただいてやっとその感情を理解できる感じなので、共通点はないです(笑)。女心も私にはまだわからないところなので。銀ちゃんは周りの人を巻き込んで嵐を作るみたいな、なかなかダメな感じですけど、そんな人を一途に思い続けるってすごいなと。そこからもう全く違うなと思います。

――妊娠役、母親役は初挑戦ですが、どんなお気持ちしょうか。

私自身はそんなに子供が好きではなくて、苦手なんです。子供を大事にしているお母さんを見て、無償の愛を注ぐ母親ってこういう表情をするんだなと、自分にはない感情を吸収しているところです。

――母親役を演じるにあたってご自身のお母さんを参考にしているところもありますか?

私のお母さんも小夏とは全然違うんですよね。小夏は娘・ルリ子のことも大事なんですけど、結局、銀ちゃんが一番大事なんです。大事な人との子だからルリ子も大事という、すごい女性脳で生きている人なので。

――稽古をしている中で母親願望が芽生えているということは?

ないです(笑)。自分にはちょっと考えられないです。