大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は22日、事故発生時の状況把握や原因究明のため、2025年度末までにニュートラムを除く全列車の運転室にドライブレコーダーを設置すると発表した。

  • ドライブレコーダーの設置位置イメージ

両先頭車の運転室(1列車に2カ所)にドライブレコーダーを取り付け、360度全周囲の映像を記録する。事故・トラブルの際などに映像を確認することで、事故発生時の状況を正確に把握し、円滑な運行再開をめざすほか、乗務員の機器操作の状況を確認して研修に生かすなどにより、より安全・安心な運行をめざすとしている。

ニュートラムを除く全列車(200列車を予定)を設置対象とし、2022年6月に今里筋線から順次設置。2025年度末までに完了予定となっている。なお、相互直通運転を行っている御堂筋線・中央線・堺筋線については、同社の車両にのみ設置し、同社線内のみ撮影する。

  • ドライブレコーダーの映像イメージ

記録された映像はすべて同社が管理し、映像を閲覧できる社員を限定。関係法令や社内規定に則り、厳重に管理する。記録された映像は、第3者への開示・提供を行わないが、事故等の状況確認や原因究明のため、警察等の公的機関から要請があった場合に開示・提供が行われる。事故の状況確認や原因究明のため、研究機関に分析等を委託する場合もあるとのこと。