フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、東京での競争に疲れ、人間関係に苦しんできた青年の田舎での共同生活を追った『都会を捨てた若者たち 前編 ~27歳の迷い道~』を19日に放送する。

  • 樹乃香さん(左)と大地さん=フジテレビ提供

栃木県那須町にある「非電化工房」は、自然と調和した暮らしを目指し、自分の力で生きていく技術を学ぶ場所。自然の中で、お金やエネルギーに頼らない暮らしをしたい…都会に背を向けて生きることを志す若者たちが、1年間の共同生活を送る。

2021年の春、5人の若者がその門を叩いた。いずれも20代で、東京での暮らしに疑問を感じてここにやってきた。

和気あいあいと作業に取り組むメンバーと離れ、独りで過ごすのは、27歳の大地さん。幼い頃から、プロ野球選手になることを夢見て、名門高校に進学するも夢はかなわず、大学ではアメフトで日本一を目指すもレギュラーにはなれず、大手企業に就職するも1年あまりで辞めてしまった。常に「競争社会」を生き抜いてきた自分に疑問を感じ、人間関係も苦手で“本当の自分”を探すために、この地へやってきたのだ。

そんな“一匹おおかみ”の大地さんをメンバーの中で唯一、気に掛けていたのが、同じく27歳の樹乃香さん。都内の大学を卒業後、就職したものの毎朝の満員電車に心が折れてしまった。自然に囲まれた地で、カフェを経営したいという夢を持って、ここへやってきた。

「みんなの輪に入らないの?」と大地さんに寄り添う樹乃香さんに心を許していく大地さん。一緒に時間を過ごすうちに、2人の間に恋心が芽生え始める。

都会を離れ、自然の中で生きていく「夢」を追いかける27歳の2人が、理想と現実の狭間で揺れ動いていく姿を、女優・志田未来のナレーションで見つめる。

(C)フジテレビ