お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が12日、自身のYouTubeチャンネル『ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル』に出演。動画「三島由紀夫賞に落選した瞬間、用意してたジャケットをバレないように…若手時代にお世話になったペヤングをいまだに…人間らしさ全開!【百の三 「人間」とは何か?(2)】」内で、「三島由紀夫賞」落選時にとった“ある行動”を明かした。

ピース・又吉直樹

動画冒頭、又吉は「自分でも人間っぽいなあって思う時がある」と前置きしたうえで、2015年に自身の著書『火花』が候補作にノミネートされたものの惜しくも受賞を逃した「第28回三島由紀夫賞」の裏側について語り始める。

選考会当日、仕事終わりで編集者やスタッフと一緒に結果発表の連絡を待っていた又吉。受賞できるとは思っていなかったものの、受賞した際には記者会見が行われるため、「一応ジャケット持っていってた」と振り返る。「『受賞できると思ってなかったんでラフな格好でいました、で受賞しちゃいました』ってのが一番格好いい」と思いながらも、「大人やから、万が一そうなった時にいろんな方に失礼がないようにしたほうがいい」と考えての行動だった。

しかし、結果は惜しくも落選。場の空気が沈むなか、自ら空気を変えようと「このまま解散するのもあれですし、コーヒー一杯ぐらい飲みましょう」と提案。その際にトイレに行ったのだが、戻ってくる時に「ジャケットを誰にも見つからないように、パパっと取ってリュックの下のほうにガッて突っ込んで」しまったという。

「そこから誰にもそのジャケット見せたくなかった」「『ジャケットでせっかく来てたのに』って思うかもしれないし」とその時の気持ちを説明する又吉。万が一のためにジャケットを準備しておくのは「礼儀」だったはずが、いざ落選すると見せたくないものに変わるという自身の“人間らしい”心情の変化を、「不思議じゃないですか?」と俯瞰したように語っていた。