三菱地所とヒルトンは6月13日、 「コンラッド名古屋」の開業に向けて契約を締結したことを発表した。「コンラッド名古屋」は、三菱地所、日本郵政不動産、明治安田生命保険、中日新聞社が共同所有し、ヒルトンが運営し2026年夏頃の開業を目指す。

  • 「コンラッド名古屋」ホテル外観(イメージ)

ヒルトンのラグジュアリーブランドのひとつである「コンラッド・ホテルズ&リゾーツ」は、現在、世界5大陸に40軒以上展開している。コンテンポラリーなデザインや先進的なイノベーション、キュレーションアートが特徴で、ローカルや世界の文化に触れることができるサービスを提供している。

ヒルトンにとって、名古屋への進出は「ヒルトン名古屋」に続く2軒目。コンラッドとしては初進出となる。

「コンラッド名古屋」が位置するのは、「(仮称)錦三丁目25番街区計画」の施設内で、新たに建設される地上41階建ての複合ビルの10-11階および31-41階。ビルは地下鉄栄駅に直結し、ホテルのほか、商業施設やシネマコンプレックス、オフィスも入居予定とのこと。ビジネス街および名古屋城や熱田神宮などの観光名所にも好アクセスで到着できる。

  • 「コンラッド名古屋」計画図

客室は、約50平米のスタンダードルームを中心とした全170室。オールデイダイニングやルーフトップバーなどの料飲施設4店舗、ジム、スパ、屋内プール、エグゼクティブラウンジ、最大約180名を収容できるボールルームや4つの会議室なども備える。デザインには、製造業やクラフトマンシップで知られる愛知県のアートや精巧な職人技を随所に取り入れる予定だという。

着工は2022年7月1日、竣工は2026年3月(予定)、開業は2026年夏頃を予定する。

三菱地所執行役員中部支店長・小張貴史は、今回の契約締結にあたり次のようにコメントした。

「世界的知名度の高いインターナショナルホテルオペレーターであるヒルトンを迎え、最上級ラグジュアリーブランド『コンラッド・ホテルズ&リゾーツ』の展開が決定したことを、大変喜ばしく感じております」

  • 契約締結時の様子 三菱地所株式会社 執行役員 中部支店長 小張貴史(左) ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区 代表 ティモシー・ソーパー(右)

ヒルトン 日本・韓国・ミクロネシア地区代表であるティモシー・ソーパー氏は、「1989年の『ヒルトン名古屋』開業以来、ヒルトンにとって名古屋は重要な市場。名古屋の絶好の立地に受賞歴を誇るコンラッド・ブランドを展開できることをとても嬉しく思います」とコメント。

ヒルトン 日本・ミクロネシア地区開発担当副社長の藤本博久氏は、「三菱地所と『ヒルトン沖縄宮古島リゾート』に続き2軒目となる『コンラッド名古屋』の契約を締結することができ、大変光栄に思います。洗練されたラグジュアリー体験を求める世界中のお客様のニーズに応えることができる『コンラッド名古屋』の開業に向けて準備していく所存です」と意欲を述べた。