東京・銀座のシンボルとして親しまれる和光本館の時計塔。6月10日にセイコーホールディングスのブランド発信拠点「SEIKO HOUSE GINZA」(セイコーハウス銀座)として始動する。

  • 銀座のシンボル、和光本館の時計塔。6月10日から「SEIKO HOUSE GINZA」(セイコーハウス銀座)に改称する

時計塔を囲むスカイガーデン

服部時計店(和光の前身、現セイコーホールディングス)は1881年創業。時計塔は創業者・服部金太郎氏が「世界に二つとない時計塔にしたい」とこだわってつくったもので現在建っているのは二代目(1932年竣工)。時計塔の直径は9m、避雷針は8m。文字盤は東西南北の4面に設置されており直径2.4m。

  • 時計塔を囲む屋上「セイコースカイガーデン」

今回装いを新たにした屋上「セイコースカイガーデン」は、特別な時計塔の間近におもてなしの空間をつくりたいと施工されたもの。地球に優しい素材を使用したウッドデッキや植栽などを配置した。

6月8日にはメディア向けのオープニングイベントが行われ、代表取締役会長兼グループCEO兼グループCCOの服部真二氏が開館宣言。「90年間時を刻んできた時計塔はサステナビリティの象徴です。セイコーは聖地であるこの場所で新たな一歩を踏み出そうとしています。上質な売り場の空間に加え、日本の文化、匠の技、SDGsの発信拠点として生まれ変わります。6月10日は『時の記念日』、そしてインバウンド解禁の日です」と挨拶した。

  • テープカットセレモニーの様子

  • 登壇したセイコーホールディングス代表取締役社長の高橋修司氏、代表取締役会長兼グループCEO兼グループCCOの服部真二氏

この屋上では、子ども向けの日時計ワークショップなど同社ならではの次世代育成イベントも企画されている。

  • 現在、小学校3年生~6年生を対象にした第1回「セイコーわくわく時計教室 日時計篇 in SEIKO HOUSE GINZA」(7月29日開催/申し込み締め切り6月22日/参加無料・抽選で親子20組)の参加者を募集中

ゲストラウンジやホールも

このほか5階「ゲストラウンジ」は、限定した案内でラグジュアリーな体験を提供。6階の「セイコーハウス銀座ホール」は、催事やイベントなど多目的な発信活動の拠点に。オープニングイベントとして6月10日〜19日、「Seiko Harmony -匠の技が奏でる12の音-」(10時30分~19時/最終日は17時まで/最終受付は30分前まで/入場料無料/事前予約優先)が開催されている。7階には今年12月に同グループの匠の技をアピールする「アトリエ銀座」もオープン予定。

  • 5階「ゲストラウンジ」。こちらは竣工当時の社長室

  • 「ゲストラウンジ」の会議室。歴史的な空間を生かしながらデジタル発信の環境を整備した

  • 「セイコーハウス銀座ホール」 。オープニングイベント「Seiko Harmony -匠の技が奏でる12の音-」では、次の時代につないでいきたい「匠の音」にまつわる12の音からなる曲のインスタレーションが楽しめる。音楽家・江崎文武氏が作曲。

6月8日〜19日はオープニングイベント「Seiko Harmony」として、期間限定で時計塔の鐘の音(8時〜24時の毎正時/最終日は19時まで)がスペシャルバージョンに。建物の青色ライトアップ(6月8日〜12日/19時〜22時)や1階の巨大なレコードが回転するウインドウディスプレイ(6月8日〜19日/8時〜22時の毎正時/最終日は19時まで)も。

地下1階から4階までの和光の店舗はこれまで通り営業を継続する。1・2階に位置する「グランドセイコーブティックフラッグシップ 和光」は 「グランドセイコーフラッグシップブティック 銀座」として新たにオープン。旗艦店として豊富なラインアップを揃えるほか、 1960年に発売された初代グランドセイコーをはじめとする重要なヒストリカルモデルが並ぶライブラリーを備えるという。

  • 「SEIKO HOUSE GINZA」(セイコーハウス銀座)エントランス