JR東日本は7日、上越新幹線(大宮~新潟間)の速度向上に必要な騒音対策等の地上設備工事が2022年度末までに完了する見通しが立ったことを受け、2023年春から最高速度を275km/hとし、速度向上によるダイヤの変更を実現できるよう準備を進めると発表した。

  • 上越新幹線は2022年度末、全列車をE7系に統一する予定(写真は2019年撮影)

上越新幹線大宮~新潟間では、現行の最高速度240km/hから速度向上を図るべく、騒音対策工事や設備改修といった地上設備の対策を行ってきた。騒音対策工事として、吸音板設置や防音壁かさ上げ、沿線騒音を低減させるために開発した「NIDES」(新幹線用騒音低減装置)の設置、既存の防音壁のかさ上げ等ができない箇所に新たな基礎を設置し、かさ上げを行う工事(別基礎防音壁)を実施。設備改修としてトロリ線の張替えを行い、張力を向上させている。

これらの工事が今年度末までに完了する見通しとなり、2023年春から最高速度を275km/hに変更することとなった。上越新幹線大宮~新潟間の所要時間が最大7分程度短縮されるほか、大宮~高崎間を走る北陸新幹線についても、最大2分程度の時間短縮を見込んでいるという。

なお、上越新幹線は2022年度末、全列車をE7系に統一する予定。速度向上の開始時期など、詳細については決まり次第、改めて発表する。