広島電鉄は2日、広島県と廿日市市による宮島口地区整備事業と連携し、工事を進めてきた広電宮島口駅と軌道の移設に関して、7月2日午後から移設した新駅の供用を開始すると発表した。

  • 移設後の広電宮島口駅完成イメージ(南側 : 旅客ターミナル側から)

  • 移設後の広電宮島口駅完成イメージ(西側 : 県道厳島公園線側から)

新駅は現在の駅よりも約70m海側へ移設され、宮島口旅客ターミナル(2020年2月に広島県が新ターミナルを整備)に近接することで、広電電車と宮島へ渡る船との乗継ぎが一層スムーズになる。新駅のシンボルとなる大きな駅上屋は、旅客ターミナルと同じ切妻屋根のデザインで、宮島口全体での一体感を高め、屋根のあつまりで地域全体が「つながる」雰囲気を醸成する。

移設後の駅を発着する電車の営業運転は、7月2日14時頃から開始する予定。当日は始発から運行開始時刻までの間、試運転などのため、広電宮島口駅からJA広島病院前駅までの区間で電車を臨時運休し、運休している間はバスによる代行輸送を実施する。新駅の供用開始後も駅周辺施設の整備を進め、立体駐車場は2023年春の完成を予定している。