京浜急行電鉄は26日、新造車両1000形1890番台「Le Ciel(ル・シエル)」が2022年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞したと発表した。京急電鉄の車両としてのブルーリボン賞受賞は、1983(昭和58)年の2000形以来、39年ぶり2回目となる。

  • ブルーリボン賞を受賞した新造車両1000形「Le Ciel」

新造車両1000形1890番台「Le Ciel」は、ウィズコロナ時代において安心・快適に電車を利用してもらえるように、車内設備を一新した車両として、2021年5月6日から運行開始した。ロングシートからクロスシートに切替可能な自動回転式座席を採用し、座席指定列車や貸切イベント列車に対応できるようにしたほか、京急電鉄の車両では初めてバリアフリー対応の洋式トイレと全座席にコンセントを設置。通勤時の利便性を向上するとともに、防犯や迷惑行為等の防止を目的に防犯カメラを各車両に設置している。

ブルーリボン賞の受賞にあたり、「L/C腰掛(ロングシートとクロスシート切替可能な座席)やトイレなど京急電鉄で初めて設え、通勤・通学のみならず観光・イベントなど新たな車両用途を模索しているほか、最新水準の機器類を積極採用しつつ実績ある安定した仕様も踏襲し、チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそなえたトータルバランスに優れた車両」であることが評価されたという。

  • 自動回転式シート(L/C腰掛)

京急電鉄は今回のブルーリボン賞受賞を受け、一般公募により命名した「Le Ciel」の愛称に込められた「京急に乗って遊びに行く、わくわくする雰囲気を感じられる車両」を体感してもらえるように、「Le Ciel」を使用したツアー・イベントなど企画するとのこと。