女優の小芝風花が、フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)のナレーション収録に臨んだ。担当したのは、22日に放送される『夜の街で輝きたくて… ~闘う女たちの見る夢~』。コロナ禍の苦境を乗り越え再起を目指すキャバクラ嬢ら、夜の街で闘う女性たちを追った作品だ。
芸能界とは遠い世界に思える夜の街だが、そこに生きる彼女たちの力強い姿や気持ちに、共感できる点が多かったという小芝。「一生懸命、前を向いて生きる人になりたい」と、思いを強くしたようだ――。
■「やっぱり女性って強いなと思いました」
今回の主人公の1人は、千葉・西船橋のキャバクラで働く輝(きら)さん(29)。コロナ禍の影響も重なり、月の収入はかつての1割にまで減少した上、20代前半の若い女性たちが台頭し、客からの指名も減っていく日々を送るが、“お水の世界”で働く女性たちが参加するコンテスト「ナイトクイーングランプリ」に参加するなど、自分の価値を高めようと奮闘する。
その姿に、「夜の仕事ということでひとくくりにされる現状がありますが、どんな職業であれ、一生懸命取り組んでいる姿というのは、ナレーションにもありましたが本当に輝いて見えますし、生きるためだったり、切実な思いがあったりするからこそ、偏見などいろんなものに耐えながらも前に向かっていく姿が、すごく力強くてカッコよく見えました」という小芝。
ほかにも、身重の体でコンテストを主宰する日本水商売協会の会長・甲賀香織さん(41)や、シングルマザーのキャバクラ嬢にも密着しており、「やっぱり女性って強いなと思いました。接客業の方は相手の方をよく見て気配りをされるという精神的にも体力的にもしんどいというのがあると思いますし、自分が輝きたいと向かってやり抜く姿は、どんな職業でも尊敬すべき姿だなと思いました」と感服した。
■“一度決めたらとことんやり抜く性格”に共感
この“一度決めたらとことんやり抜く性格”には、「私もフィギュアスケートを習っていたときから、『次の大会は絶対ここまで食い込めるようにしよう』とか、『ジャンプの回転不足は次の試合までに絶対クリアする』という目標を決めていました。そのやり方は今の仕事でもずっと残っていて、お芝居を見返したときに『もうちょっとこういう表情もできたな』とか『こういうバリエーションもあったな』というのを勉強して、次の作品に生かせるようにしています」と共感する。
「やっぱり『小芝で良かった』と思ってもらえるように、役を輝かせたいという闘志はあるほうなので、方言のある役だとその地域に住んでいる方に違和感なくお芝居を見てほしいですし、アナウンサーや漫才師といったプロの役を演じるときはなるべく吹き替えをせず、その道の人が見ても『やるやん!』って思ってもらえるくらい頑張りたいんです。今、映画(『Lady Kaga』)でタップダンスの練習をすごくしてるんですけど、難しすぎて絶望しかけて…。でも、やるしかないので、脚がパンパンになって泣きそうになりながら練習していて、これを乗り越えたらかなり(精神的にも)強くなりそうです(笑)」
それだけに、「輝さんが金銭的に苦しい中で諦めず、夢も全部中途半端にせずやり抜く姿というのが、本当にカッコいいし、私ももっと頑張らなきゃと思いました」と、気が引き締まったようだ。