• 「ナイトクイーングランプリ」の講習の様子 (C)フジテレビ

「ナイトクイーングランプリ」の研修で、「人生の重要なテーマ」を回答するシーンが登場するが、輝さんが書いたのは、自分を支え続けてくれた「お母さんを幸せにする」という願いだった。これには、「すっごく分かります!」と特に強く共感したそう。

「スケートを習っていたときは本当に苦労をかけていましたし、今でもこのお仕事で不安をかけていると思うんです。親としては娘には嫌な思いもしてほしくないだろうし、数年先がどうなっているのか全く見えないお仕事より、安定した道のほうがきっと安心だと思うんですけど、私の出ている作品を見て、『この役は良かったね』とか『あの作品めっちゃ好き』っていう声を聞かせてくれます。それに、母は私にスケートを続けてほしかったんですけど、『それでもあなたが女優を頑張るって言うなら応援してあげる』と言って、全く知り合いのいない東京に一緒に上京してくれて。寂しい思いをさせてしまうことも多いんですけど、朝早くから仕事があったら『行ってらっしゃい』と見送ってくれて、遅く帰ってきたときも『おかえり』って迎えてくれて、本当に支えられています」

そんな母親への感謝の思いで、「今までは金銭面的にも自分のことで精いっぱいだったんですけど、25歳にもなったので、ちょっと恩返しというか、最近はたまのご褒美で一緒に少し贅沢なご飯を食べに行ったりしています」と明かした。

■「見習いたい部分がたくさんあります」

『ザ・ノンフィクション』では、ちょうど1年前の昨年5月に放送された、ショーダンサーの女性たちに密着した『夢と涙の六本木2 ~ミレイとモモの上京物語~』でもナレーションを担当。夜の世界で奮闘する女性たちを見守る回が続いたが、「皆さん『輝きたい』とか『こういう自分になりたい』という目標をちゃんと強く持っている方を拝見させていただいて、夢をかなえるために懸命に働いている姿がすごく素敵だなと思います」と印象を語る。

その上で、「世間的なイメージに関係なく、自分の中に掲げたものを曇らさず、一生懸命、前を向いて生きている人が私は好きだし、そうなりたいと思うので、見習いたい部分がたくさんあります。だから、偏見を持ったり、ひとくくりにするんじゃなくて、その人その人をちゃんと見ていかなきゃいけないなと思いますし、それが今回の番組でも強く感じられると思います」と呼びかけた。

  • 接客する輝(きら)さん (C)フジテレビ

●小芝風花
1997年生まれ、大阪府出身。11年に「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、12年にドラマ『息もできない夏』(フジテレビ)で女優デビュー。初主演映画『魔女の宅急便』(14年)での演技が評価され、第57回ブルーリボン賞・新人賞を受賞。そのほか、『あさが来た』『トクサツガガガ』(NHK)、『べしゃり暮らし』『妖怪シェアハウス』『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(テレビ朝日)、『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ)、『彼女はキレイだった』(カンテレ)などのドラマ、映画、舞台に出演。今後、主演映画『妖怪シェアハウス-白馬の王子様じゃないん怪-』(22年6月27日)、『貞子DX』(22年秋)、『Lady Kaga』(23年秋)の公開が控える。