シンガー・ソングライターで小説家のさだまさしが、有村架純と中村倫也がW主演を務めるTBS系金曜ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(7月スタート、毎週金曜22:00~)に出演することが20日、明らかになった。物語の舞台となる法律事務所の弁護士で石子(有村)の父親を演じる。

  • 左から中村倫也、さだまさし、有村架純

本作は、4回司法試験に落ちた崖っぷち東大卒パラリーガル・石子(有村架純)と、1回で司法試験予備試験と司法試験に合格した高卒の弁護士・羽男(中村倫也)の“石羽コンビ”が、誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む異色のリーガル・エンターテインメント。正反対のようでどこか似た者同士の2人が、様々なトラブルに挑む中で自らのコンプレックスに向き合い成長していく姿をオリジナル脚本でコミカルに描く。

このたび、“石羽コンビ”が働く「潮法律事務所」の所長で弁護士の潮綿郎(うしお・わたろう)役にシンガー・ソングライターであり、小説家としても活躍するさだまさしの出演が決定した。

さだは、小説家として「精霊流し」「解夏」「眉山」「風に立つライオン」などを発表。多くの作品が映画化、テレビドラマ化されているが、俳優として連続ドラマにレギュラー出演するのは、長い芸能生活においても今作が初。デビュー50周年と古希を迎えたメモリアルイヤーを自身のドラマ出演でさらに盛り上げる。

さだが演じる綿郎は弁護士であり潮法律事務所の所長。困っている人を放っておけない根っからのお人好しで、誰とでも友達になり、綿のようにふわふわとした性格。無料で相談を受けてしまうため、娘の石子からいつも小言を言われている。

仕事上は上司ということやある事情から、石子からは敬語で話しかけられており、それに寂しさを感じることもしばしば。羽男を事務所にスカウトしたのは綿郎で、誰にも弱音を吐けない羽男が唯一、心を開く相手でもある。

さだと新井順子プロデューサーがコメントを寄せた。

■さだまさし
連続ドラマに出させていただくのは初めてなので、どうしていいかまだ分からないでいるのですが、全部が新鮮で撮影現場のスタッフさんの動きを見ているだけで楽しいですね。スタジオに置いてある小道具を見たり、積んである本を読んで面白いこと書いてあるな、と感じたりしています。
まだ誰にも具体的なことはお話ししていないので、(連続ドラマ出演を知ったみなさんは)きっと驚くと思います。有村架純さんのパパなんて羨ましがられるのではないかしら?
僕は、子どものころからとても好奇心が強くて、面白いなと思ったことはすぐやってみたいタイプ。この年になって新しいステージを与えられるというのは本当に幸せなことなので、「ここへおいでよ」と言ってくださったスタッフのみなさんのために、一生懸命できる限り、芝居は素人ですからへたくそですけど頑張ろうと思います。
温かな小さな町の人情ドラマなので、安心して楽しんでいただけるかなと思います。僕も楽しみに参加させていただきます。

■新井順子プロデューサー
さださんに初めてお会いしたのは、2003年放送の『末っ子長男姉三人』という番組でした。さださんはご本人役で出演されて、私は助監督として現場にいたのですが、その時のさださんのお芝居の自然さに驚きました。その後も音楽番組や『生さだ』で拝見していて、歌で癒されトークで笑わせてもらいました。
綿郎は無料で相談を受けたり、年代問わず誰とでも仲良くなれる。どこか適当で調子いいところがあるけど、どうにも憎めないカワイイキャラクター。だけど時に問いかける言葉はズシンと響く。そんなキャラクターを自然にやれるのは、さださんだ! とビビッときたのです。
有村さんとの微妙に距離がある親子感、中村さんとの波長の合う関係性は見ていてとても楽しいです。
70才になっての、連ドラ初レギュラーの俳優・さだまさし。
これは見逃すわけにはいきません! ぜひご期待ください。

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