「ディスる」と聞いてどのような印象を抱くでしょうか。20代前後の人が使うスラングを指す「若者言葉」の一つですが、40代・50代以上にも広まりつつあります。

この記事では「ディスる」とはどのような意味なのか、「ディスる」の語源や例文、頻繁に「ディスる」人の心理を解説します。なんとなく「ディスる」を使っている人は、ぜひ確認してみてください。

  • 「ディスる」とは

    「ディスる」とはどのような意味なのかご紹介します

「ディスる」とは

「ディスる」とはどのような意味なのでしょうか。ポジティブな意味合いではないことは、なんとなく察しているという人が多いでしょう。ここでは「ディスる」の意味や語源についてご紹介します。

「ディスる」の意味

「ディスる」とは、「相手を否定する・侮辱する・批判する・けなす」という意味です。マイナスな意味合いの言葉とされています。相手の人間性を否定したり、失敗を誇張して取り上げたりする場合にも使われ、悪意を含むような強い否定の言葉です。

「ディスる」の語源

「ディスる」は、もともとは「尊敬する」という意味の英語「respect」に否定を表す接頭語「dis」をつけた「disrespect」が語源だといわれています。

この言葉が頻繁に使われるようになったのは、ヒップホップのラップで相手を批判する行為を、「ディスる」「ディする」「disる」などと表現することが背景であると考えられます。

インターネット上では、2000年代前半からインターネットスラングの一つとして使用され始めました。2010年台前半頃から、テレビ・雑誌などでも使われるようになり、相手をけなす意味を持つ言葉として広く一般にも知れ渡ったのです。

また、2007年にヒップホップ集団「練マザファッカー」がバラエティー番組で「ディスる」を頻繁に使ったことをきっかけに一般にも広まったともいわれています。

  • 「ディスる」の使い方

    「ディスる」の語源は英語の「disrespect」であるといわれています

「ディスる」の使い方

次に「ディスる」の使い方についてご紹介します。基本的に「ディスる」は否定的な意味合いで用いられるため、使い方にも注意が必要です。

「ディスる」の使い方

「ディスる」は「disrespect」に「~する」をつけて動詞化させた言葉です。そのため「ディスった」という表現のほか、「ディスられた」などのように、語尾を変化させて受動態として使うこともできます。

「ディスる」の「ディス」の部分はそのままに、語尾を変化させて使うのが一般的です。

「ディスる」の例文

使い方をご紹介したところで、次に実際にどのように「ディスる」を使えばいいか例文を見ていきましょう。

・あいつはクラシックに夢中で、いつでもロックやヒップホップをディスっている

・お互いのひどいディスりあいで、聞くに堪えなかった

・匿名で人をディスるのはどうかと思う

「ディスる」の英語表現

「ディスる」を英語表現する際は、「馬鹿にする」「けなす」の意味である「diss」を使用できます。

英文:You shouldn't diss her.
意味:君は彼女をディスってはいけないよ

  • ディスることが多い人の心理

    「ディスる」の使い方には注意が必要です

ディスることが多い人の心理

相手をディスることが多い人には、共通点が見られるといわれています。その人の心理状態を理解することで、不本意にディスられても落ち着いた対応ができるかもしれません。

ここからは、相手をディスることが多い人に見られる共通点をいくつかご紹介します。

ディスる心理1. 優位に立ちたい

ディスることの多い人は、常に相手よりも優位な状態にありたいと思っている傾向があります。自分の精神状態を保つために、相手をけなして一時的な安心感を得ているのです。自分の知識・経験・才能などを周りへ証明し、周りから認められたいという承認欲求が原因の一つとして考えられるでしょう。

一見すると自信のある人に見えますが、実際のところそうではない可能性が高いです。自分に自信がないからこそ、相手をディスることで「相手よりも自分が優位だ」とアピールしているのかもしれませんよ。

ディスる心理2. 相手がうらやましい

相手をうらやましいと思う気持ちが妬みになってしまい、ディスり行為に走ってしまう人もいるでしょう。このような人は、相手が幸せそうな様子を直視できないのかもしれません。自分の生活に満足できていないと、他人の幸せを素直に喜ぶのは難しいですよね。

「隣の芝生は青い」という言葉があるように、他人のものは良く見えてしまうものです。そこで上手に感情のコントロールができず、嫉妬心を膨らませてしまい、ディスるという行為に走ってしまうのかもしれません。

ディスる心理3. ストレス発散

感情のコントロールが苦手な人は、自分の感情と上手に付き合うことができずに、ストレスを他人にぶつけることで発散してしまうというケースも少なくないでしょう。自分を制することができずに、悪いことだと自覚していながらも他人をディスってしまうという人もいるかもしれません。

感情的になった状態では普段よりも視野が狭くなっていて、自分や状況を客観的に判断できない場合があります。相手の立場・心情を思いやる余裕がないのです。このような理由から、感情のコントロールが苦手な人は相手をディスることが多いといえるでしょう。

  • 「ディスる」は注意して使おう

    ディスることが多い人には共通点を見出すことができるかもしれません

「ディスる」は注意して使おう

今回は「ディスる」とはどのような意味なのかを解説しました。「ディスる」には強い否定の意味が含まれているので、使う際は周りの人への配慮が必要です。

若者言葉といわれつつも、広い年齢層でも普及してきている言葉なので、ぜひこの際に意味や由来を覚えておきましょう。