「昔、お祭りで飼っていた」という人も多いミドリガメ。しかし今、その“身近なカメ”が全国の池や川で増え続け、菌による健康被害や生態系への影響が問題視されています。かわいく見えても油断できない、外来種の実態とは――。

自然の中には、人間の命を脅かす“危険生物”が数多く存在しています。しかし、人類は太古の昔から、そうした脅威と向き合いながら生き延びてきました。鋭い牙や爪、猛毒など、それぞれ異なる武器を持つ生き物たちに対し、人はどう対処してきたのでしょうか。本記事では、書籍『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』(宝島社)より、人と危険生物の攻防の歴史や、思わずゾッとする生態について紹介します。

今回のテーマは「ミドリガメ」です。

公園の池にフツーにいる恐怖の外来種 ミドリガメ(アカミミガメ)

  • ※画像はイメージです

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昔はお祭りでも売っていた! 一番よくいるヤバいカメ

ミドリガメ(アカミミガメ)は、日本にもともといなかった外国のカメです。ペットとして輸入して売られ、勝手に池や川に捨てられたものが増え、今では全国の川や公園の池にたくさん棲んでいます。昔は縁日でも売っていて、家で飼っている子もフツーにいました。今は販売禁止ですが、全国でも数がはっきり減っているわけではなく、一番よくいる身近なカメです。

ミドリガメはコワいと首を伸ばして咬みつきますが、一番の危険は、実はばい菌です。からだやフン、水の中にサルモネラ菌というばい菌を持っていることがあり、ミドリガメに触った時はもちろん、ミドリガメがいる水が手についてもばい菌がうつります。ミドリガメ自身は元気なので人には見えない危険です。

学校の校庭にいることはあまりありませんが、ビオトープや近くの池にいることがあります。ミドリガメを見つけても絶対に触らないこと。菌がつくだけでなく、咬みつかれることもあります。咬まれたら痛いのはもちろん、小さな傷口でもばい菌がからだの中に入ってしまいます。特におとなのカメは大きくて力の強さは別次元。指先を深く咬みつかれることもあります。

  • 『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』より

    『危険生物VS人類 サバイバル図鑑』より

ポイント

ミドリガメに触った手で口や食べ物に触ると、おなかが痛くなったり、熱が出たりします。小さい子は特に重症になりやすいので注意が必要です。病気の原因がカメだとは大人も気づかない場合もあります。もし触ってしまったら、絶対にせっけんで手を洗いましょう。

※本記事は『危険生物VS人類 サバイバル図鑑 』の一部を再編集したものです

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