sonomono納豆菌シリーズを販売している、そのものはこのほど、小学生の子を持つ母親を対象に「小学生の排便と生活習慣」に関する調査を実施し、結果を公表した。

  • 小学生の4人に1人(27.0%)が便秘傾向に

新学期が始まり、あっという間に1カ月が過ぎた。5月は、新生活の疲れが出始め、人間関係や勉強のストレスを強く感じやすい時期でもある。また、長期休暇後の子どもの体調不良も問題視されるなか、この時期は子どもに些細な変化がないか注意深く観察してあげることが大切だ。

そして快食、快眠、快便は健康に欠かせない要素となる。なかでも「快適な排便」は健康を維持するためとても重要なポイントであり、健康のバロメーターといわれている。心身のコンディションは便の形や色、においにも表れる。注意して確認することで、いち早く体の不調に気が付くきっかけとなるかもしれない。

国際的に使われている便の状態を計るものさしである「ブリストルスケール(排便の状態を7段階で表したもの)」をもとに、子どもの便の状態について、1〜3:「便秘傾向」/4〜5:「正常な便」/6〜7:「下痢傾向」と分類し調査したところ、小学生の4人に1人(27.0%)が便秘傾向であることがわかった。

花粉が飛ぶシーズンになると毎年発症する「花粉症」は、アレルギー疾患のなかでもよく耳にする慢性疾患のひとつだが、アレルギー反応には免疫が関係している。私たちの体には、外から侵入する細菌やウイルスなどの病原菌を撃退し体を守る防御システムが備わっており、腸には全身の免疫細胞の約6割が集まっている。

そこで、腸内環境の状態の指標となる子どもの排便状態をもとに、子どもたちがどういったアレルギーを抱えているのか調査した。その結果、「便秘傾向」の子ども275人のうち、「花粉症」「アトピー性皮膚炎」など、何かしらのアレルギー症状がある子どもは162人で、58.9%という結果となった。

  • 「便秘傾向」の子どもに、何らかのアレルギー症状がある割合が多い

そして、「アレルギー症状あり」と回答した割合が多かった「便秘・下痢傾向」の子どもを対象に、どういったアレルギーがあるのか調査した。

  • 「便秘傾向」の子どもに多いアレルギー症状は、1位「花粉症」、「下痢傾向」の子どもに多いアレルギー症状は、1位「アレルギー性鼻炎」に

「便秘傾向」の子ども(275人)に多いアレルギー症状は、1位「花粉症(98人) 35.6%」で、2位「アレルギー性鼻炎(45人) 16.4%」、3位「アトピー性皮膚炎(40人) 14.5%」いう結果が得られた。

「下痢傾向(16人)」の子どもに多いアレルギー症状は、1位「アレルギー性鼻炎(5人)」(31.3%)で、2位「花粉症(4人)」(25.0%)、3位「気管支喘息(3人)」(18.8%)という結果が得られた。なかには、複数のアレルギーをもつ子どももいた。

  • 地方より、都市圏に住んでいる子どもの方が「花粉症」を発症している割合が多い

さらに、「花粉症」と回答した子どもの居住地域を調査したところ、「花粉症」と回答した割合が多い地域は、1位「東海・信越」(42.9%)で、2位「関東」(41.2%)、3位「関西」(36.6%)、回答した割合が最も少ない地域は「北海道」(4.4%) 、次いで「九州・沖縄」(19.8%)という結果に。地方より、都市圏に住んでいる子どもの方が「花粉症」を発症している割合が多いことがわかった。

腸内環境は、食事や運動、睡眠、ストレスなど、様々な影響を受けて日々変化している。また、腸は「第二の脳」とも言われているように、内的・外的な変化を敏感に察知し腸内のバランスを整えているが、生活習慣の乱れやストレスなどが長時間続くと、便秘や下痢などの症状が発症し、腸内環境をさらに悪くするきっかけとなってしまう恐れがある。

次に、子どもの排便状態をもとに子どもたちの生活習慣について調査した。なお、「下痢傾向」の母数が少ないため「便秘傾向」と「正常な便」との比較になる。

腸内環境を整える上で、食習慣はとても重要な役割を担っている。腸には腸内細菌が生息し、体に良い影響をもたらす善玉菌(有用菌)、悪い影響をもたらす悪玉菌(有害菌)、どちらにも属さない日和見(ひよりみ)菌の3つのタイプに分けられるが、毎日の食事は、この腸内細菌に大きな影響を与えるため、腸内環境を整えることを意識した食生活は、子どもの健やかな心と体の成長においてとても重要となる。

  • 「便秘傾向」の子どもは、腸内環境に悪い影響を与える食習慣が多い

最近の小学生の食習慣について調査した結果、様々な傾向がみられた。全体的に「お米を1日2食以上食べる」と回答した割合が多いなかで、「便秘傾向」の子どもは「肉中心の食事が多い」「水をあまり飲まない」「野菜はあまり食べない」「果物はあまり食べない」「発酵食品はあまり食べない」など、腸内環境に悪い影響を与える食習慣が多いことがわかった。

<便秘傾向の子どもに多い食習慣>

●肉中心の食事が多い:便秘傾向(43.3%)>正常な便(38.1%)

肉はおいしくて栄養価も高く、子どもが好む食事ではあると思うものの、肉中心の食生活は動物性タンパク質を過剰に摂取することになり、腸内の悪玉菌が増えて腸内環境に悪い影響を与える可能性がある。

●水をあまり飲まない/便秘傾向(42.9%)>正常な便(26.0%)

水分は腸の動きを活発にし、便をやわらかくする効果もある。水分があまりにも少ない場合は便が硬くなってしまい、便秘に繋がってしまう。また、食べた物が腸に長くとどまることを防ぐため、水分をこまめに摂取することが大切となる。特に起床時の水分摂取は腸を刺激して便意を促す効果が期待できる。朝起きたらコップ1杯の水を飲む習慣を付けるとよい。

●野菜はあまり食べない:便秘傾向(37.1%)>正常な便(23.7%)

●果物はあまり食べない:便秘傾向(24.0%)>正常な便(16.6%)

野菜や果物には、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、特に「腸のお掃除役」でもある食物繊維を積極的に取り入れることで腸内環境が整う。野菜には不溶性食物繊維が、果物には水溶性食物繊維が含まれており、腸内環境を整える為に必要な食品だ。

●発酵食品はあまり食べない/便秘傾向(21.8%)>正常な便(11.6%)

発酵食品には、乳酸菌をはじめ、腐敗物質の増加を抑制する善玉菌が豊富に含まれている。 善玉菌には、外から入ってくる病原体の侵入を防ぐ免疫細胞を活性化させる働きもあるため、発酵食品を積極的にとることは腸内環境を整えるために最適な食事となる。

腸内環境は、日々の生活習慣やストレス状態からも影響を受ける。なぜなら腸内細菌は食習慣だけでなく、生活習慣やストレスなどの影響を受けて数を増やしたり減らしたりしているから。そこで、小学生の排便状態をもとに、生活習慣について調査した。

  • 食生活の乱れが便秘傾向に繋がっていると考えられる

小学生の生活習慣の中で、正常な便の子どもに比べ、便秘傾向の子どもに多くみられた項目は次の通り。

1「スナック菓子やジュースをよく好む」:便秘傾向(34.9%)
2「偏食気味」:便秘傾向(26.5%)
3「よく噛んで食べない(食べるのが早い)」:便秘傾向(22.5%)
4「トイレを我慢していることが多い」:便秘傾向(17.8%)
5「食が細い」:便秘傾向(16.4%)

総じて、食生活の乱れが便秘傾向に繋がっていると考えられる。「スナック菓子やジュースをよく好む」「偏食気味」「食が細い」といった食習慣は、糖質や特定の成分の摂り過ぎとなり、栄養バランスの崩れた状態となる。

この結果、腸内細菌の乱れ(悪玉菌の増殖)や、正常な排泄に欠かせない食物繊維の不足などにより便秘傾向になると考えられる。「よく噛んで食べない(食べるのが早い)」と消化吸収が不十分となり、腸内環境が乱れ、悪玉菌が増えることにより便秘傾向になると考えられる。

また、「トイレを我慢していることが多い」と、腸内に溜まった未消化の食べ物が異常発酵し悪玉菌の増殖を招くと共に、便意を我慢し続けると、便秘症が常態化または悪化しやすくなると考えられる(※1)。

なお、今回のアンケート結果において、正常な便の子どもと便秘傾向の子どもに共通して「テレビやゲームばかりしている」、「夜遅くまで起きていることが多い」という回答が多かった点も気になるポイントとなっている。

睡眠を含む規則正しい生活は、成長期の子どもにとって大切な要素です。愛媛大学医学部附属病院睡眠医療センターの研究によると、小学生は8〜10時間のまとまった睡眠が必要と発表されている(※2)。

また、ある研究(※3)では、腸内環境の多様性が高い人(腸内細菌の種類や数が豊富な人)は、睡眠の効率が良く、睡眠時間も多いのに対し、腸内環境の多様性の低い人(腸内細菌の種類や数が少ない人)は、睡眠開始後の覚醒がある(目が覚めてしまう)という傾向がみられており、睡眠が腸内環境に影響を与えていることもわかっている。

長時間のテレビやスマホの視聴やゲームは脳を刺激し覚醒(興奮)状態となり、睡眠の妨げと夜更かしの原因となる。睡眠不足や睡眠の質の低下は腸内環境の乱れに繋がり、便秘をはじめさまざまな体調不良や疾病に繋がる危険性も。この悪循環が継続すると正常な成長のみならず、心身の健康にも影響を及ぼす可能性が危惧され、中長期的な視点からも問題が大きいと考えられる。

  • ストレス状態に「当てはまるものはない」割合は、正常な便をする子どもの方が圧倒的に多い​

また、文部科学省が教職員用に準備した指導参考資料(※4)を参考に、ストレス状態についても詳しく調査したところ、「当てはまるものはない」と回答した割合は、正常な便をする子どもの方が圧倒的に多いことがわかった。過剰なストレスは、正常な腸の働きを妨げるとの報告もあり注意が必要だ。

「当てはまるものはない」と回答した割合は、「便秘傾向」(45.5%)<「正常な便」(56.1%)で、「正常な便」が圧倒的に多く、その他9つの項目は、すべて「便秘傾向」の子どもで回答割合が多いことがわかった。

正常な便をする子どもに比べ、便秘傾向の子どもに多くみられたストレス状態は、

1「朝起きるのに時間がかかる」:便秘傾向(32.4%)>正常な便(22.6%)
2「落ち着きがない」:便秘傾向(15.6%)>正常な便(10.2%)
3「集中力がなくなる」:便秘傾向(13.5%)>正常な便(10.6%)
4「イライラしている」:便秘傾向(13.1%)>正常な便(8.5%)
5「ぼんやりしている」:便秘傾向(9.8%)>正常な便(6.7%)
6「ふさぎこみがち」:便秘傾向(6.5%)>正常な便(1.1%)
7「よく眠れていない」:便秘傾向(7.3%)>正常な便(3.3%)
8「体調不良をよく訴える」:便秘傾向(7.3%)>正常な便(3.2%)
9「食欲がない」:便秘傾向(4.7%)>正常な便(1.9%)

「朝起きるのに時間がかかる」と回答した割合が多いことは、前述の生活習慣の回答に多かった「テレビやゲームばかりしている」「夜遅くまで起きていることが多い」といった生活習慣と関連していることがうかがえる結果となった。

(※1)参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「便秘と食習慣」

(※2)参考:厚生労働省「未熟学児の睡眠指針」


(※3)参考:米「ミズーリ大学」の医学部研究チーム「睡眠時無呼吸症候群」と腸内細菌の関係調査

(※4)参考:文部科学省「学校における子供の心のケア」