第59回ギャラクシー賞の各賞が28日、発表された。各部門入賞作品の大賞、優秀賞、選奨は、6月1日に放送批評懇談会のYouTubeチャンネルで生配信される贈賞式で発表される。

  • 草なぎ剛

テレビ部門の入賞作品は、以下の通り。

『大輝、15の春』(長崎放送)
『土曜ドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」』(NHK、NHKエンタープライズ)
『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ、カズモ)
『遺骨~声なき声をきくガマフヤー~』(沖縄テレビ)
『ETV特集「ドキュメント 精神科病院×新型コロナ」』(NHK)
『ETV特集「“玉砕”の島を生きて~テニアン島 日本人移民の記録~」』(NHK、グループ現代、NHKエンタープライズ)
『1Fリアル あの日、原発の傍らにいた人たち』(福島中央テレビ)
『ネアンデルタール人は核の夢を見るか~“核のごみ”と科学と民主主義~』(北海道放送)
『忠臣蔵狂詩曲 No.5 中村仲蔵 出世階段』(NHK、オッティモ)
『金曜ドラマ「最愛」』(TBS、TBSスパークル)
『ヤギと大悟』(テレビ東京、SION)
『笑いの総合格闘技! 千原ジュニアの座王 新春SP』(カンテレ)
『謎の日本人サトシ~世界が熱狂した人探しゲーム~』(NHK、NHKエンタープライズ、Mt. MELVIL)
『BS1スペシャル「もう一度ペットに会いたい~世界に広がるクローンビジネス~」』(NHK、テムジン)

また、テレビ部門特別賞には、NHKの『よるドラ「恋せぬふたり」』を選出。選評では「他者に恋愛感情や性的欲望を抱かないアロマンティック・アセクシュアルの男女の同居を通して、従来の価値観に囚われない新しい家族のあり方を示しました。これまで多くのドラマが恋愛の成就や結婚をゴールとして描いてきました。しかし本作は、恋をすることが誰にとっても幸福であるという固定観念を覆し、パターン化した家族関係、人間関係の描き方に一石を投じたと言えます。ドラマ史上画期的な作品としてその功績を称え、特別賞を贈ります」とコメントされている。

テレビ部門個人賞は、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK)の演技で草なぎ剛が受賞。「実力派俳優として評価の高い草なぎ剛さん。2021 年はNHK大河ドラマ『青天を衝け』で、強く心に残る徳川慶喜像を見せてくれました。内面が滲み出る表情や静かに抑制された台詞など、草なぎさんの繊細な演技により、これまで光を当てられることが少なかった謎多き江戸幕府最後の将軍がひとりの人間として立ち上がりました。「慶喜はこういう人だったのかも」と思わせ、後世に残る徳川慶喜像を作り上げた見事な表現力に敬意を表し、個人賞を贈ります」と評価された。

ラジオ部門DJパーソナリティ賞は、山陰放送『森谷佳奈のはきださ Night』パーソナリティの森谷佳奈が受賞している。