国際メディアコンクール、ニューヨーク・フェスティバルの最終結果が、日本時間27日に発表され、ドラマ部門でフジテレビのドラマ『監察医 朝顔』が銅賞、演技部門で同作主演の上野樹里が銅賞を受賞した。

  • 『監察医 朝顔』に主演した上野樹里=フジテレビ提供

1957年に発足したニューヨーク・フェスティバルは、テレビ番組・映画・ラジオ・広告・インターネットなど、あらゆるジャンルの映像作品を審査・表彰する国際的なコンクール。

ドラマ部門の『監察医 朝顔』は、2019年に銅賞を受賞した『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』以来の3年ぶりの受賞。演技部門の上野は、日本人として初の受賞。さらに、『監察医 朝顔』は日本のドラマとして初のW受賞となった。

上野は「世界的な賞を授賞させていただいたことを、大変光栄に思います。ありがとうございます。この作品は、災害国である日本で、悲しみと向き合いながら直向きに生きる人々の心を丁寧に描いた作品です。原作では阪神淡路大震災、ドラマでは東日本大震災を背景に描かれています。原作を元に、今を生きる人々へ、テーマやメッセージを新たに加えてドラマは作られていきました。今は亡き命から祈りのような願いや、声にならない思いをあふれるほど背中に感じながら、作品に込められたらなと思い演じていました。国境を越えてすべての方に、命の尊さを少しでも伝えられたらうれしく思います」とコメント。

金城綾香プロデューサーは「このような賞をいただけて、光栄ですしうれしいです。2021年は、東日本大震災から10年の節目で、法医学と災害に向き合ってきたこのドラマにとっては、このタイミングで制作できたのが奇跡のようなことでした。コロナ禍の中、力を尽くしてくれた全てのスタッフ、上野樹里さんはじめとするキャスト、東北で取材にご協力くださった皆さんに感謝します。長く続けられるシリーズにしたいと思います」と話している。

  • 『監察医 朝顔』=同

フジテレビでは他にも、『ドキュメンタリー・Human Concerns(普遍的関心)部門で『ザ・ノンフィクション「ボクと父ちゃんの記憶~家族の思い出 別れの時~」』、ドキュメンタリー・Social Issues(社会問題)部門で『ザ・ノンフィクション「あの日妹を殺されて~罪を憎む男が選んだ道~」』がそれぞれ銅賞を受賞。また、『密着! 中村屋ファミリー 父から子へ…受け継がれる「連獅子」涙の猛稽古SP』『ザ・ノンフィクション「奇跡の夏に輝いて~ピュアにダンス 侍寺家の18年~」』の2番組が入賞を果たした。

  • 『ザ・ノンフィクション「ボクと父ちゃんの記憶~家族の思い出 別れの時~」』

  • 『ザ・ノンフィクション「あの日妹を殺されて~罪を憎む男が選んだ道~」』

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