写真に収められているのは、しっぽをぴーんと立て、勇ましく前足を上げて歩く茶トラの猫。しかし、この猫ちゃんが歩いているのは、ええっ!壁!?まるで重力を無視した違う世界に迷い込んでしまったかのような猫の写真が話題です。

歩く。
@okirakuokiさんのtweetより引用

「歩く」という一文ともに、こちらの画像を投稿したのは、猫写真家 沖 昌之(MASAYUKI OKI)(@okirakuoki)さん。まるで忍者ような猫の一瞬を切り取った見事な写真に、

「ハリウッド映画みたいになっとる。いや、ニャンジャか」「Wow!! Japanese kitten NINJA!! ジパングはネコチャンもニンジャ!(・`ω・´)」「正に、忍者キャットだ^_^」「すぱいだーにゃん?」と絶賛するコメントが多数。2.7万件のいいねと、4,115件のリツイートを獲得(2022年4月22日現在)しています。

それにしても、猫の姿勢は極めて自然で、「さて、パトロールでも行ってくるかな」というセリフを付けてしまいたくなるほど。本当に壁にも重力があるのでは?と思ってしまう写真ですね。コメントでも、

「にゃんこには重力がないのかにゃ!?」「なにが…あれ?不思議な世界に迷いこんでるのは、私だけ?」「ん?重力?時空が歪んでいる」「横にしたらルンルン♪で歩いてる感じになりますなぁ」「重力の概念すら撃ち破るお猫様の身体能力! もはや神の領域」など、重力はどこへ?という声も多数寄せられました。

猫に限らず、動物は次にどんな動きをするのか想像できないことが多いものです。シャッターを切っても思ったような1枚を撮ることができず、残念な思いをした人もいるのではないでしょうか。今回、見事に貴重な一瞬を捉えた沖さんの腕前に

「余程、狙っていて撮らないと、この手のショットは、撮れないでしょう 素晴らしいです!!」「切り取った一枚の沖先生の素晴らしさ」と称賛のコメントを寄せた人もいました。

一体、どのような状況でこの猫を撮影することになったのでしょうか。投稿主の沖さんに聞いてみました。

投稿主さんに聞いてみた

――猫が壁を降りる瞬間ですが、どのように撮影されたのでしょうか。

早朝のねこが活動的な時間帯、防波堤を歩いていたりほかの猫に近づいてあいさつしたりと動き回っている中、この壁を登って壁の上を歩きはじめました。

そのうち、壁の下を見る仕草を何度もし始めだしたので もうそろそろ降りるのかなと推測してカメラを構えて待っていたら撮影できました。

――沖さんは猫写真家としてご活動されており、Twitterでも沢山の表情豊かな猫の写真を投稿されていますね。

そのコのこころが見える瞬間を撮れたらいいなと思ってシャッターをきっています。今回のツイートをした日には、こちらの写真もアップしました。

――絶妙な瞬間ですね! どのような状況なのでしょうか。

仲良しなねこ同士がじゃれあっている瞬間です。 白キジの猫はやんちゃで友達と遊びたい盛りで、いろんなコに飛びかかってはちょっかいをかけてました。

白黒のコも付き合っていっしょに遊んでいたのですが、興味が変わったのか猛スピードで白キジを通り過ぎようとしたところを白キジが捕まえようと飛びあがって止めにかかりましたが、写真のように触れるので精一杯でした。

――今年2月2日には、写真集『必死すぎるネコ 一心不乱篇』(辰巳出版)も発売されています。

2017年に発売された5万部超えの大ヒット『必死すぎるネコ』の第三弾になります。今回紹介いただいた写真は掲載されてませんが、それと同じくらいの躍動的で一生懸命なねこの写真がわんさか収録されてます。


沖さんのTwitterアカウントでは、「よくぞ、この一瞬を捉えた!」と、思わず膝を叩いてしまう猫の写真がたくさん投稿されています。選りすぐりの写真を収めた写真集『必死すぎるネコ 一心不乱篇』も、ぜひチェックしてみてくださいね。