JTBは4月7日、「2022年ゴールデンウィークの旅行動向調査」の結果を発表した。調査は3月18日~25日、今年のGW(4月25日~5月5日)に1泊以上の旅行に行く(予定含む)全国15歳〜79歳の男女1,769名を対象に、インターネットで行われた。

  • GWの国内旅行動向

    GWの国内旅行動向

今年のGWのカレンダーは、一般的には3連休が2回。2日休めば10連休も可能な長期休暇になりやすい日並びとなっている。ちなみに、2020年のGW期間は47都道府県に緊急事態宣言、2021年は東京都、京都府、大阪府、兵庫県に緊急事態宣言が発出されていた。

全国2万人を対象に、今年のGW期間中に旅行に行くかどうかについて聞いたところ、「行く(たぶんを含む)」と回答した人は17.2%と前年から6.9ポイント増加。男女とも若い年代ほど旅行意向が高くなる傾向に。

一方、旅行に「行かない」と回答した人は82.9%。理由は、「新型コロナウイルス感染症がまだ収束していないから/拡大の懸念があるから」(39.4%)が最多となったものの、前年から24.5ポイントも減少した。

  • 今年のゴールデンウィークの国内旅行者の予測

  • 今年のゴールデンウィークの国内旅行者の予測

    今年のゴールデンウィークの国内旅行者の予測

GW期間中の国内の旅行動向については、各種経済指標、交通機関各社の動き、宿泊施設の予約状況、各種定点意識調査などをもとに算出した結果、1,600万人(対21年168.4%、対19年66.6%)と推計。また、国内旅行平均費用は3万4,500円(対21年106.8%、対19年96.1%)、総額5,520億円と推計され、帰省を含むアンケート調査では、出発日のピークは4月29日。

今年の「GWに旅行に行く/たぶん行く」と回答した1,769名を対象にした調査では、旅行日数は「1泊」(36.1%)が最多だったものの、前年から3.1ポイント減少。一方で「2泊」(32.6%)や「3泊」(17.1%)は増加しており、全体的に前年と比べ旅行日数は増加傾向に。

また、一人当たりの旅行費用は、「1万円~2万円未満」が23.8%で最も多く、3万円未満の合計は55.7%と前年に比べ9.6ポイント減少。一方で、4万円以上はすべての項目で増加した。

旅行先は「関東」(20.7%)が最多。次いで「近畿」(15.5%)、「東海」(10.2%)、「九州」(10.2%)と続き、前年が居住地域近隣を中心としたエリアツーリズムが多かったのに対し、今年はすべての地域で域内旅行の割合は低くなっており、遠方への旅行が増加。また利用する交通機関は自家用車・レンタカーが減少し、JR新幹線と航空機が増加傾向に。旅行に行く目的を聞くと、「リラックスする、のんびりする」(37.4%)が最も多く、次いで「家族と過ごす」(36.2%)、「食事、地域の味覚を味わう」(32.8%)、「自然や風景を楽しむ」(30.9%)、「温泉でゆっくりする」(30.2%)と続いた。