女優の佐津川愛美、宮下かな子、松村沙友理、大西礼芳が、お笑い芸人のヒコロヒーがドラマ初脚本を手掛けた作品『お前によろしく』(30日にテレビ朝日公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』とTELASAで第1・2話を配信)に出演する。

  • 左から大西礼芳、佐津川愛美、ヒコロヒー、松村沙友理、宮下かな子=テレビ朝日提供

同作は、仲間の1人が遂げた謎の死を機に、仲良しだったはずのホステス4人の奥底に潜む嫉妬や狂気が浮かび上がる本格派ノンストップ・サスペンス。

映画『蝉しぐれ』(05年)や『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07年)ではブルーリボン賞にノミネートされ、直近では『ミステリと言う勿れ』(22年)の第1~3話でヒコロヒーとも共演した佐津川が演じるのは、女優として成功を収めつつも、未だホステスとしてクラブに籍を置き続けている香台まりこ。物語冒頭で突然謎の死を遂げるキーパーソンだ。

本広克行氏(演出)と平田オリザ氏(脚本)のコンビによる舞台『転校生』(15年)で鮮烈なデビューを飾り、昨年はドラマ『最愛』に出演した宮下が演じるのは、昼間は一般企業で事務職をしながら、夜は生活費を稼ぐためホステスとして働いている松中エミ。一見穏やかだが、実は気性が荒いという二面性を持っている。

乃木坂46の元メンバーで、2022年1月期のテレビ朝日ドラマ『愛しい嘘~優しい闇~』でイジワル女子を演じて新境地を開拓した松村は、何かとマウントを取りがちなホステス・高村志帆を演じる。芸能界の仕事と女友達はゼロという残念女子を小悪魔的要素たっぷりに表現する。

映画『MADE IN JAPAN 〜こらッ!〜』(11年)で主演の1人に抜擢され、ドラマ『ごめん、愛してる』(17年)や映画『ナラタージュ』(17年)など話題作へ出演してきた大西は、元ヤンの美人ホステス・菅井優香を演じる。ザ・元ヤンでケンカっぱやく、男運も悪いが、どうにも憎めないという役どころとなる。

さらに、大ヒット映画『カメラを止めるな!』(17年)の監督役で一躍脚光を浴びた濱津隆之がクラブに足繁く通うワケあり政治家・松居丈太郎役、『ROOKIES』(08年)、『べしゃり暮らし』(19年)などの話題作に出演した尾上寛之が丈太郎に仕える有能秘書・山本一生を演じる。

また、ヒコロヒーが今作の脚本を手掛けたのは、テレビ朝日の番組『まんが未知』で漫画の原作を考案したことがきっかけ。その縁から、『まんが未知』でMCを務める岩井勇気(ハライチ)&花澤香菜も友情出演を果たす。

そして「THE FIRST TAKE」でも反響を呼んだ女性ソロシンガーの伶が主題歌「Butterfly」を担当することが決定。さらに『宇宙戦隊キュウレンジャー』(17~18年)や『魔進戦隊キラメイジャー』(20~21年)でオープニング主題歌の作曲も手掛けたKoTaが劇伴音楽を担当する。

■ヒコロヒー コメント

まりこを演じる佐津川愛美さんとはプライベートでも仲がいいので、決定キャストを聞いたときは「出てくれるんや」ってビックリしました。いろんなお芝居ができる女優さんだと思うので、今回のめちゃくちゃ複雑なキャラクターをどう演じてくれるか楽しみですし、単純にモノを一緒に作れるのがうれしいです。

エミ役の宮下かな子さんは、ビジュアルのイメージが一番ピッタリきました。現場でお話をさせていただいた時も一歩引いてる感じで、すごく“私が想像するエミ”っぽいな、と思いました。ホステスっぽい要素と迎合するものがあまりない宮下さんが、どんなふうにエミを演じてくれるか楽しみです。

志帆役の松村沙友理さんはバラエティで共演することも多いですが、今回の一見簡単そうで複雑な役をどう演じてくれるか、とても楽しみです。

優香役の大西礼芳さんは、現場でお会いした時に「ホント、口が悪い台本ですよね」と明るく言ってださったんですよ。実は、優香は私の地元の友達に一番多いタイプで、役名も私の友達の名前をそのまま採用したほど、リアルなキャラクターなんです。そんな“普通の元ヤン”を、大西さんはヘンに誇張することなく、すごく上手に演じてくれそうだなって思いました。

今回、私はキャスティングには全然噛んでないですけど、すごくバランスのいい4人をそろえてくださったな、という印象です。最終的に、私の想像とはまったく違う作品が出来上がるような気もして、ワクワクしています。