社会の仕組みを楽しみながら学ぶことができる子供向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア」。「キッザニア」ではさまざまな職業を体験でき、もらったお給料を使ったり銀行に預けることができます。

3人の子供を育てるみのりさん(@minori_aoki)の娘さんも、幼少期に「キッザニア」の通貨「キッゾ」を銀行に預けていた1人。中学2年生になり、12年ぶりに引き出してみたところ、その札束の厚みがTwitterで話題になっています。

  • 万札の束…ではなくキッザニア通貨「キッゾ」

中2の娘が3歳から預けてたキッザニアの通貨、12年ぶりに引き出したら銀行でATMで一度に引き出せない額の札束となって返ってきて(これが複利の力…!)とびっくりしている。(@minori_aokiより引用)

みのりさんの次女が3歳になり家族でキッザニアに向かったところ、中学校2年生の長女が以前預けていた通貨を調べにATMへ。通貨を引き出そうとすると、想像を超えるハプニングが起こりました。

  • 半年に1回、5%の利息がつくそう

約500キッゾの預金が年に2回5%の利息がつくことから一度に引き出せない額になっていることが判明。

200枚を超える札束になったことをツイートすると、「これは凄い!!」「これが現実の銀行でもなって欲しい」「バブルの金利かな?」「これくらい豪快に日本の貨幣システムとしてくれればいいのに…」と大盛り上がり。

「我が家の中2の預金も引き出さなくては!」「今すぐキッザニア行って預けたい!!」とキッザニア会員にとって胸熱な情報になったという声も。中には「『貯蓄とは』ってことを簡単ながらに教えてくれるキッザニアは素晴らしい」「お子様には将来のお金に対する考え方の参考になったかもですねw」「逆にローンで借りたらと思うとゾッとします。そう言うことも子供に教えたい」と子供へのお金の教育になるといった声もありました。

この投稿をしたみのりさんにお話を伺いました。

ツイ主に聞いてみた

――12年ぶりにキッザニアの通貨を引き出そうと思ったきっかけを伺えますでしょうか。

みのりさん:長女には下に弟と妹がいて、今回は妹が3歳になったのでキッザニアデビューのため訪れました。長女もキッザニア会員なのですが「自分の通貨がどれくらい貯まってるか見に行ってくる」と気軽な気持ちで引き出していました。

――度に引き出せない額の札束を目の当たりにしたときの率直な感想を教えてください。

みのりさん:「ママ~」と声をかけられたので振り向くと長女が立っていて「ATMで全部引き出せなかった」と手の中に大量の札束を持っていたので非常にびっくりしました。(ATMでは2000キッゾまでしか引き出せないそうです)

お札1枚が10キッゾなので、200枚あった計算になります。100万円札より厚いお札の束にいっきにお金持ちになった気がして子供達とはしゃぎました(笑)

――約2,200キッゾの使い道は決まっておりますでしょうか?

みのりさん:娘は、せっかくだし買い物しようかなとキッザニア内のデパートを物色していましたが(キッゾでおもちゃや文房具が買えます)中学生の娘にはデパートで欲しいものはすでに年齢的になくて、適切な時期に適切にお金を使うことを学びました。自分がキッザニアを卒業するときに妹に譲るそうです。(莫大な財産贈与になるので妹のマネーリテラシーが心配ですが笑)

――今回のツイートが話題になっていることについて、率直な感想を教えてください。

みのりさん:キッザニアの中ではありますが複利の力を実際の伝えることができましたし、夢のある話でささやかに盛り上がってくれたことを嬉しく思います。日本でもこれくらい利息がつけば良いですが……。キッザニアでは銀行のお仕事や証券会社、また期間限定ですが税務署のお仕事などもあり、社会の仕組みやお金の教育なども楽しく学べる素晴らしい施設ということは伝えたいです。

余談ですが長女は最近中学の試験があり、AEDの使い方の問題があったそうなのですがキッザニアで昔学んだ知識があったので解けたと言っていました。数年前でも実際に仕事としてやってみたことは知識として残るのだなと感心しました。3歳の妹ともこれからたくさんのキッザニアの思い出が作れることを楽しみにしています。


働いて得たお金が一度では引き出せないほどの札束になる、貴重な体験をしたみのりさん家族。現実に起きたら嬉しい出来事ではありますが、何より社会の仕組みやお金の教育につながる良い機会になったと話しています。幼いうちに体験した社会勉強が大人になって現実の世界で活かされるかもしれません。