「あれが欲しい!」「これも欲しい!」とどまることを知らない子どもの「欲しい攻撃」に頭を悩ませているパパママも多いことでしょう。子どもの中には、何とかしてその品物をGETするために、パパママにプレゼンしたり、進んでお手伝いをすることも……。

今回ご紹介するのは、そめこ(@_someko_)さんの次女さんが中学生だった時の話。2万円もする陸上シューズを欲しがっていたという娘さんですが、「なぜ欲しいのか」という親の問いに対する切り返しが秀逸と話題になっています。

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我が家は勉強ができるかより、一芸に秀でているかとか面白いことを言えるかが評価される傾向にあり、陸上部に入りたての次女が2万弱のシューズを欲しがった時に「これを履いたら速く走れるの?」と聞いたら「私なら1枚歯の下駄でも速く走れるけどこれを履けばもっと速く走れる」と即答したから買った

— そめこ (@_someko_)

ツイートの出来事は、今から3年半前、次女さんが中学1年生の時の出来事だそう。陸上部に入りたてのそめこさんの次女さんが欲しがったのは、なんと2万円もする陸上用のシューズでした。2万円というとかなりの高級シューズ。日々やりくりしている親からしてみると、「いいよ」と即答はなかなかできない額ですよね。

そめこさんの「これを履いたら速く走れるの?」という問いに対し、「1枚歯の下駄でも速く走れるけどこれを履けばもっと速く走れる」と返した次女さん。この"1枚歯の下駄"というワードが間髪を入れず飛び出したことについてツイッターでは

「発想と回転の良さ最高」
「一枚下駄www流石次女ちゃん」
「発想がすごいww絶対面白い子やんw」
「将来有望すぎる」

という声があふれました。

そめこさんも、次女さんのその返答を聞き、速攻で2万円のシューズの購入を決めたそう。「買わない理由が見つからない」というコメントにも納得です。

次女さんの切り返しのうまさや発想の面白さには目を見張るものがありますが、そんな次女さんを育んだ環境とはどういったものだったのでしょうか。そめこさんに、子育てのモットーや心掛けていることなどを聞いてみました。

Q.「一芸に秀でているかとか面白いことを言えるかが評価される」という傾向は、いつ頃からありましたか?

そめこさん:親としてはもちろんお勉強もできるのが理想ではありますが、何か人より秀でていることがあるとかすごく得意なことがあるのは社会に出てから武器になると思っています。なので我が家では子供が物心ついた時からその傾向にありました。やりたいことはやらせて、「一通りできたからもう辞める」と言えば無理に引き止めなかったです。

このほか、小学校低学年の時「田舎のお母さんが作ったクッキー(カントリーマアム)は大袋で安いのに、知らんオバサン(ステラおばさん)が作ったクッキーは高いな」と語ったことや、「掃き溜めに鶴」の意味を調べていて「ああ。うちでの私か」と真顔で言ったという次女さんのエピソードも語ってくれました。そめこさん宅ののびやかな雰囲気が、次女さんのユニークで独創的な考え方を育んでいるのでしょうね。

2万円のシューズをGETした次女さんのその後はというと、中学3年間、長距離も短距離も学年1位を記録し続けていたのだとか。「これを履けばもっと速く走れる!」を、見事に証明した形になりました。陸上は現在も続けているそうですよ。