住宅金融支援機構は2月25日、2021年10月〜12月における「リ・バース60」の利用実績などを発表した。

「リ・バース60」は、 住宅融資保険を活用した金融機関によるリバースモーゲージ型の住宅ローン。満60歳以上を対象としているが、融資の限度額次第で満50歳以上満60歳未満でも利用できるとのこと。

  • 「リ・バース60」の利用実績

毎月の支払いは利息のみで、元金は利用者が亡くなった際に相続人から自己資金等により一括か、担保物件(住宅および土地)の売却代金で返済する仕組みとなっている。ノンリコース型の場合は、相続人は担保物件の売却代金が残債務に満たなくても、残った債務の返済は不要。

  • 「リ・バース60」の借入申込者の利用実態

2021年10月〜12月において、付保申請戸数は458戸(前年318戸)、付保実績戸数350戸(前年247戸)、付保実績金額47.4億円(前年35.8億円)、取扱金融機関数79機関(前年69機関)となった。いずれも、前年や同年の7月〜9月に対して増加傾向が見られている。

申込者は、平均年齢69歳、年収年収414万円。年金受給者が最も多く50.2%であり、会社員(23.6%)、個人経営(6.8%)が次いでいる。

資金計画の平均は、所要額2,909万円、融資額1,622万円、毎月返済額3.5万円となっている。資金使途については、注文住宅(31.2%)が最も多く、借換え(21.8%)、新築マンション(21.6%)が続いた。

  • 「リ・バース60」の仕組み