3月末で日本テレビを退社する桝太一アナウンサーが、27日に放送された同局系バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』(毎週日曜19:00~)で、4月以降も番組に参加することを明らかにした。

  • (左から)城島茂、木村尚さん、桝太一アナ=日本テレビ提供

桝アナは、東京湾にかつてのような豊かな干潟を取り戻す人気コーナー「DASH海岸」に出演。11年前、同コーナーのロケに休日を利用してアポなし・プライベートで参加して以来、神奈川県横浜市にある「DASH海岸」のロケにたびたび参加し、今では、TOKIOの城島茂、海洋環境専門家の木村尚さんとともにレギュラーメンバーとして出演している。

桝アナは4月から、同志社大学ハリス理化学研究所で専任研究員(助教)に転身することを、1月23日の『真相報道バンキシャ!』で発表。『バンキシャ!』にはメインキャスターとして番組に継続出演しながら、“科学を社会に適切に伝える方法”についての研究者になることを自ら語っていた。

今回放送された『ザ!鉄腕!DASH!!』は、その発表以来初めてのロケ。桝アナはこの日、DASH海岸の海底に“ワカメの森”をつくるプロジェクトに参加した。潜水士の資格も生かして、ワカメが育ちやすいように海底に岩を積み上げて通称「横浜アルプス」を作るなど、城島、木村さんらと精力的に活動を行った。

その撮影の最中、城島から日テレを退社するニュースについて尋ねられた桝アナは「自分のルーツ(アサリを始めとする生物や自然科学の研究)と仕事を両立したい。ルーツを大事にしながら社会貢献できるというのをDASH海岸の活動の中で城島リーダーから学んだ」と、昨年4月に株式会社TOKIOを立ち上げ、社長に就任した城島の姿に強く影響を受けたことを語った。

さらに、城島から「DASH海岸はどんな感じ? 出演は継続できそう?」と聞かれると、「4月からお世話になる同志社大学の人もおっしゃっていたが、『ザ!鉄腕!DASH!!』はサイエンスコミュニケーションのある意味1つの完成形。僕はDASH海岸での海の再生は研究活動の範囲内だと思っています。皆さんがOKなら、これからも仲間として参加したい」と志願。これには城島と木村さんも笑顔で、「これからも一緒に!」と、4月からも一緒に仲間として活動していくことを約束した。

その後は、桝アナの大学時代の研究テーマだった“アサリ”を使って、DASH海岸産の「アサリ汁」と「深川飯」で桝アナの門出を祝った。

自らの原点でもあるアサリを料理しながら、「DASHを通していろんなことを伝えられる。伝え方はDASHから学んだ」「これからもDASH海岸メンバー4人のうちの1人で」と強い決意を語った桝アナ。

4月に14年目に突入するDASH海岸は、「研究者・桝太一」も加わって豊かな東京湾の環境作りのために走り続けていくことになった。