■やっぱりグラビアが楽しかった

4年ぶりのグラビアも、モチベーションと30歳を目前にした節目というタイミングが合わさったから取り組んだ。現在はバラエティ番組出演、取材、イベントと奔走する日々を送っている。年始に更新したブログでは「再始動したみたい」という言葉で、その多忙ぶりを表現していた。

「グラビアのお話はずっと頂いていたのですが、前回の写真集で燃え尽きた感があって。それで『休みます』って言って、やらなかったわけではないんですけど、なんとなく遠ざかっていました。でも30歳になる前に、20代最後の自分を作品として残しておくのもいいのかなと」

「あとは、やっぱりグラビアが楽しかったなと思って。そう……楽しかったんです! だから、節目の年でもあるし『やってみよう!』と思って、グラビアに戻ってきました」

22日に発売する最新写真集のタイトルは、『IDEA(イデア)』。「アイデア」の語源でもあるギリシャ語で「永遠の存在」や「観念」など、さまざまな意味を持つ。候補として提案された時は篠崎自身、その意味を聞いて「すごいな……」と恐縮してしまったというが、「それが見合うと言ってくださるなら」と、このタイトルを名付けた。

そんな写真集の表紙に選んだカットには、直感的に惹かれるものがあった。

「候補は他にもあったんですけど、最終的にこのカットにしました。私的には、前回の写真集の表紙からグレードアップした感じに見えたんです。20代最後の私が全て詰まっているという意味で、ベストだと思ったものを選びました」

インタビューの最後は、今回の写真集で篠崎本人が見どころだと思うポイントで締めくくってもらった。

「本当に“集大成”と言える1冊になりました。この写真集を見れば、今の私が全部分かっちゃう。企画段階では、フレッシュな感じよりも、大人の魅力を出せたらいいよねと話し合っていたんですけど、撮影してみたら、デビューした頃を思わせるような表情のカットもあったり。上手くまとめるのが難しいんですけど……めっちゃ楽しめると思います(笑)! 」

■プロフィール
篠崎愛(しのざき・あい)
1992年2月26日生まれ。東京都出身。2006年、中学3年生の時に芸能界デビュー。2007年6月、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)の読者投票型アイドルオーディション「制コレGP」で準グランプリを獲得。同年、ドラマ『24のひとみ』(TBS系)で女優デビューを果たす。翌年には、シングル「M」で歌手デビューも果たした。2011年、4人組アイドルユニットである「AeLL.」メンバーとしても活動を開始。同年、『ヤングアニマル』(白泉社)の「ミスヤングアニマルグランプリ」を獲得し、初の主演映画『パンツの穴 THE MOVIE 童貞喪失ラプソディ』も公開された。2021年、9月24日発売の『FRIDAY』(講談社)で、約4年ぶりにグラビア復帰。2022年2月22日、最新写真集『IDEA』を発売する。