グラビアアイドル・タレントとして活躍する篠崎愛が、17日(21:00~)に放送されるフジテレビ系オムニバスドラマ『世にも奇妙な物語 ’23 夏の特別編』に出演する。彼女が演技に挑むのは、実に8年ぶり。同作への出演を決断するまでにも迷いがあったという。

『世にも奇妙な物語 ’23 夏の特別編』に出演する篠崎愛 (C)フジテレビ

■結構ギリギリまで迷いました

彼女を取材するのは、今回が4度目となる。初取材は昨年2月。30歳という節目を迎え、4年ぶりにグラビア活動を再開したタイミングだった。

14歳でスカウトされ、芸能界へ。早くからグラビア界で頭角を現し、テレビにラジオとメディア出演も相次いだ。グラビアアイドルの目標であり、人気のバロメーターとされる写真集のリリース数を見れば、彼女がいかに特別な存在だったかが分かる。

しかし、メディアで彼女を目にする機会は次第に減っていく。グラビア活動もパタリと止んだ。人気がものを言う世界。求められなくなった、と言えばそれまでだが、篠崎に関しては、果たしてそうなのだろうか、という直感的な疑問があった。

それから月日が流れ、「篠崎愛、4年ぶりにグラビア再開」というニュースが目に入った。そして、4年ぶりとなる写真集もリリースするという。これは本人に話を聞き、彼女の活動に迫るチャンスではないか。

この取材をもとに書いたのが、「篠崎愛が大切にする“無理しすぎない”働き方『バランスが大事』」(2022年2月20日掲載)という記事。グラビア活動再開後、彼女は再び、各誌で堂々と表紙を飾っている。かつて抱いた違和感は正しかった。答え合わせをしたような感覚だった。そして、グラビア活動を再開した理由については、こう話していた。

「グラビアのお話はずっと頂いていたのですが、前回の写真集で燃え尽きた感があって。それで『休みます』って言って、やらなかったわけではないんですけど、なんとなく遠ざかっていました。でも30歳になる前に、20代最後の自分を作品として残しておくのもいいのかなと。あとは、やっぱりグラビアが楽しかったなと思って。そう……楽しかったんです! だから、節目の年でもあるし『やってみよう!』と思って、グラビアに戻ってきました」

自分の気持ちを大切にして、「やりたい」と思える仕事、「できる」と自信を持って言える仕事を全うする。そのあと2回の取材機会に恵まれ、仕事観について話を聞いてきたが、彼女のスタンスは一貫していた。

そんななか、『世にも奇妙な物語』への出演が決まったという知らせを受けた。彼女のキャリアにおいて、ドラマや映画への出演はなかったわけではないが、2015年の映画『みんな!エスパーだよ!』以来、距離を置いている印象だった。

「今回出演のお話を頂いて、結構ギリギリまで迷いました。『世にも奇妙な物語』は昔から観てたけど、グラビアみたいに自信を持って演技できないしな。でも、せっかくチャンスをもらえたわけだし、ファンの人は観たいかなって。よし! やってみようと決めて、マネージャーさんに伝えました」