■仕事もプライベートも楽しく

篠崎は2018年に8年間所属した事務所から離れ、その2年後、現在のパートナーであるIMOと業務提携を結んだ。新たなマネージャーの五間岩伽抽氏は、ユンソナを日本で一躍スターにした、いわゆる“敏腕”だ。

「マネージャーさんが一番元気なんです(笑)。私よりもやる気MAXでいてくれるので、引っ張ってもらってますね。でも、自分のペースを保つように気をつけてます。私は仕事が全てじゃなくて、やっぱり好きなことをしないといけないと思っているので。バランスが大事ですよね」

昨今ようやく、芸能界の働き方改革が叫ばれるようになったが、当時は激務が当たり前の世界。マネージャーとしてまさにその時代を生きた五間岩氏も、目まぐるしく回る業界を駆け抜けた。

そんな彼女は篠崎と出会い、気づきを得た。「そんなに頑張らなくていいから」「仕事もプライベートも楽しく」。そう、篠崎からよくツッコまれるという。言葉にして伝えられるのは、働き方に対する考えの輪郭があるから。本当に「ふわふわ」しているだけならできないことだろう。そして、この“無理しすぎない”働き方の大前提として、篠崎は目の前の仕事一つひとつとまっすぐに向き合う。

彼女のまとう穏やかな空気感ゆえに、表にはなかなか見えてこないが、ここまで来るのに数々の努力を積み重ねてきたからこそ、五間岩氏の心に響く声となる。