俳優の菅田将暉が、14日に放送されたラジオ番組『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送 毎週月曜25:00~27:00)で、第94回アカデミー賞の4部門でノミネートされた映画『ドライブ・マイ・カー』について語った。

  • 左から菅田将暉、西島秀俊

菅田は「作品賞においては日本映画史上初ということで。すごいですね」と驚きを見せ、「希望じゃないですか、シンプルに。『いけるんや』っていう」と自身の感想を述べた。公開されたときの周囲の状況を「見に行った勢と見に行かなかった勢がいて、俺は見に行かなかった勢なんですけど」と振り返り、「恥じてるよね、あのときの自分を。自分の嗅覚のなさを」と自虐気味に笑った。

そして「もちろん賞がすべてではないかもしれないけど」と前置きしたうえで「日本だと最初は何百館とかもいってなかったかもしれないけど、ハリウッド映画だと何万館になるから、単純に見ている人の数が違う」と説明し、「僕は勉強しなきゃなって、ただただそれだけですけど。ハリウッドでデビューをしなくても、“ワンチャンある”ということが証明された」と分析。「英語を覚えて向こうで挑戦する、もしくは今なら配信作品に出るっていう2択かと思ったら、シンプルにいつも通りの作品で挑戦できるんやっていう」とアカデミー賞へのイメージの変化を語り、「あっちの“ガチアカ”の、ガチアカデミー賞の主演男優賞が西島(秀俊)さんっていうこともなくはないってことですよね。いやすごい話やな」と改めて感嘆の声を上げた。

一番大きいこととして「知られること」を挙げ、「西島さんや監督のことを知って、次回作を見ようという人が増えていくわけだから。知られるということが、我々後輩からしたら一番有り難い道標のような気はします。楽しみです」と希望を語った菅田。最後に「見届けたいと思います。とはいえ、日本のアカデミー(の最優秀主演男優賞)は、私がいただきます」と、菅田と西島がそろって優秀主演男優賞を受賞している第45回日本アカデミー賞の授賞式で最優秀主演男優賞が発表されることにふれ、締めくくった。