2020年に全ユーザーがサービスを利用できるようになったGoogleのオンライン会議ツール「Google Meet」。利用される方の中には、Google Meetで表示される名前は変更できるのか、疑問を抱いた方もいるのではないでしょうか。
Google Meetは、社内のメンバーはもちろん、社外の相手ともオンラインで会議ができるツールです。しかし社外の会議と社内の会議では名前の表示を変えたい、という希望がある場合もあります。
この記事では、Google Meetで名前の表示を変更する方法や、変更する際のポイントについてまとめました。Google Meetをビジネスで活用したいと考えている方は参考にしてみてください。
Google Meetで表示する名前を変更するメリット
Google Meetで使用する名前を変更すると、参加者の把握やセキュリティ面でもメリットがあります。具体的にどのような場面でメリットになるのかをまとめました。
外国人や社外の参加者にも名前がわかる
Google Meetで表示される名前を変更すると、社外の方にもわかりやすくなるというメリットがあります。
Google Meetでは、Googleアカウントを持っていれば基本的にアカウントの名前がそのまま反映されます。会議の相手が外国人の場合、Googleアカウントを漢字表記で登録していると、名前を認識できないかもしれません。Google Meetの表記名をアルファベットに変更できれば、外国人にもわかりやすくなります。
会議参加者のチェックに役立つ
Google Meetで表記される名前を変更できると、会議参加者のチェックにも役立ちます。前述したように、Google Meetに表記される名前は基本的にGoogleアカウントに登録されている名前です。
Googleアカウント表示を身内にだけ通じるような名前で登録していた場合、取引先など別会社も参加する会議の際など、誰が参加しているのかわからなくなる可能性があります。会議の参加者全員にわかりやすい名前に変更しておけば、誰が参加しているかチェックしやすくなります。
社外秘の情報を扱う会議であれば、部外者が参加することがないよう、参加者のチェックがしやすいように、名前をわかりやすく変更しておくとよいでしょう。
個人情報を保護する
一方で、会議を匿名で行う場合もあるでしょう。本名など個人情報を公にしたくない、などといった場合は、Googleアカウントの名前を本名とは違う設定にすれば、個人情報を守ることができます。
Google Meetでは名前は変更できない?
実は、Google Meetで名前を変更することは容易ではありません。
Google Meetのみで名前は変更できない
Google Meetで表示される名前は、Googleアカウントに登録されている名前です。そのため、Googleアカウントの名前そのものを変更すれば、Google Meetで表示される名前を変更することができます。
Googleアカウントを持っていない、もしくはログアウトした状態で参加しようとした場合、入室時に表示名の入力を求められます。このときGoogleアカウントと異なる名前で入力すれば、Googleアカウントとは異なる名前を表示させることができます。
Google Meetの会議中に名前は変更できない
Google Meetで名前を変更するにはGoogleアカウントに登録されている名前そのものを変更する必要があります。そのため、GoogleアカウントにログインしてGoogle Meetの会議に参加している最中には、表示名を変更することはできません。会議中に名前を変更するためには、一度会議を離脱する必要があります。
Google Meetで名前を変更する方法【主催者側】
Google Meetでの名前の変更手順を解説します。
Googleアカウント名を変更する
主催者は会議中に表示名を変更することはできません。会議を始める前に変更しておきましょう。
Google Meetで会議を始めるまえに、Googleアカウント名を変更します。 1)Google Meetを開いて「アイコン」→「Googleアカウントを管理」をクリック
2)アカウント管理画面のメニューにある「個人情報」をクリック
3)「名前」の項目をクリックして、新しい名前を入力したら「保存」
Googleアカウント名は90日間で3回までしか変更できません。また当然ですが、アカウント名を変更するとGoogleのすべてのサービスで名前が変更されてしまいます。名前を変更する際には、あとで困ることのないように、後々のことも考えておきましょう。
サブアカウントに切り替える
Googleアカウント名を変えずにGoogle Meetの表記を変えたい場合は、サブアカウントを使うのもいいでしょう。
1)Google Meetの右上の「アイコン」から「別のアカウントを追加」をクリック
2)ログイン画面に必要な情報を入力してサブアカウントにログイン
3)「次へ」をクリックするとアカウントの切り替えができる
すでにサブアカウントにログインしている場合は、Google Meetのホーム画面の右上アイコンから「サブアカウント」を選択するだけで切り替えられます。
名前が変更されないときの対処法
Googleアカウントの名称変更を行ったにもかかわらず、Google Meetで名前が変更されない場合の対処法は、以下の3点です。
1) 一旦ログアウトする
2) 再読み込み(リロード)する
3) 時間が経過してから確認してみる
Google Meetで名前を変更する方法【参加者側】
Google Meetに招待された参加者がGoogle Meetの名前を変更する方法もあります。
Googleアカウント表示がそのまま名前として表示される
Googleアカウントを所有している人がGoogle Meetに招待されて参加する場合、そのGoogleアカウントの名称がGoogle Meetにも適用されます。
ログイン時に名前を入力できる
GoogleアカウントにログインしていないブラウザでGoogle Meetの招待URLをクリックした場合、Googleアカウントがない状態で会議に参加することになります。その場合、画面に「名前を入力してください」と表示されるので、そこから任意の名前を入力して会議に参加することができます。
Googleアカウントにログインした状態でURLをクリックすると、Googleアカウント名がGoogle Meetに表示されます。Googleアカウントの名前そのものを変えたい場合は一度ログアウトする必要があります。
会議中に名前を変更したい場合
Google Meetの会議参加後にGoogle Meetの表示名を変更したい場合、会議から退出する必要があります。Googleアカウントからログアウトし、Googleアカウントの表示名を変更するか、ログアウトした状態で別の名前を入力して会議に参加しましょう。
主催者以外がGoogle Meetの会議に参加するときは主催者の許可が必要です。表示名を変更して会議に再参加する場合、もう一度主催者の許可が必要である点を覚えておきましょう。
名前が変更できないときの対処法
1) Googleアカウントの表示名を変更した場合、まずはGoogleアカウント名が変更できているかをチェック
2) サブアカウントを利用していた場合は、サブアカウントに切り替わっているかどうかを確認
3) 一度会議から離脱して、時間をおいてから再ログイン
Google Meetで名前を変更する方法を知って、オンライン会議をスムーズに
Google Meetで表示される名前を変更する方法についてまとめました。主催者は会議中に表示名を変更することはできませんが、事前にGoogleアカウント名を変更したりサブアカウントを活用したりすることでGoogle Meetで表示される名前を変更することができます。
参加者は、会議から一度離脱してアカウントの表示名変更や別アカウントへのログインを行うことで、表示名を変更することができます。再び会議に参加するには、主催者の許可が必要であることは覚えておきましょう。
名前の確認はセキュリティ保護の面でも重要なので、名前の変更方法を理解しておくと会議をよりスムーズに安全に進めることができるでしょう。