JR東日本が2022年3月12日に実施するダイヤ改正で、東北新幹線「やまびこ」の一部列車が運転取りやめとなることを受け、白石蔵王駅に停車する列車が変更に。仙台駅発着だけでなく、盛岡駅発着の「やまびこ」も白石蔵王駅に停車するようになる。

  • 東北新幹線「はやぶさ」「やまびこ」などで活躍するE5系

白石蔵王駅(宮城県白石市)は東北新幹線福島~仙台間にある新幹線単独の駅。現在、「やまびこ」のみ下り19本(土休日は18本)・上り20本が停車しており、夜間の上り「やまびこ68号」(盛岡発東京行)を除く全列車が仙台駅発着で運転される。日中時間帯の白石蔵王駅では、下り・上りともに毎時1本ずつ「やまびこ」が停車し、いずれも東京~福島間で山形新幹線「つばさ」と併結運転を行う列車となっている。

JR東日本は今回のダイヤ改正で、利用状況に合わせ、新幹線の一部列車を臨時列車化すると発表。東北新幹線「やまびこ」も上下各8本が対象となったが、すべて「つばさ」と併結運転を行う列車で、一部を除き白石蔵王駅にも停車していた。

ダイヤ改正後、白石蔵王駅では現在停車している「やまびこ」に代わり、日中時間帯に盛岡駅発着で運転される「やまびこ」や、東京~福島間の各駅に停車する仙台駅発着の「やまびこ」が新たに白石蔵王駅にも停車。一方で、「つばさ」との併結運転を行う「やまびこ」の一部列車がダイヤ改正を機に白石蔵王駅を通過する。

白石蔵王駅に停車する列車の本数は、ダイヤ改正後も現行と同じ下り19本(土休日18本)・上り20本。このうち下り6本・上り7本が盛岡駅発着の「やまびこ」、下り6本・上り6本が東京~仙台間の各駅に停車する仙台駅発着の「やまびこ」、下り4本・上り3本が東京~福島間で「つばさ」と併結運転を行う「やまびこ」となる。

東北新幹線では、他にも「はやぶさ」「なすの」など一部列車を臨時列車化。これに伴う運転区間・時刻の変更も予定されている。夜間に運転される現行の上り「なすの284号」(郡山発東京行。途中の各駅に停車)が運転取りやめとなることを受け、1本前の列車である現行の上り「やまびこ68号」(盛岡発東京行。現在の通過駅は新白河駅、那須塩原駅、小山駅のみ)は停車駅を追加し、郡山駅から東京駅までの時刻も変更。ダイヤ改正後は盛岡駅19時40分発・東京駅23時20分着、途中のすべての駅に停車する「やまびこ72号」として運転される。