業種や職種を問わず、現代に生きるサラリーマンにとって今や必須とも言えるPCスキル。アナログだったそれまでの職場にPCが導入されたことにより、操作に慣れるのに苦労したという経験がある人も多いかもしれない。

その一方で、高度なプログラミングスキルを持っていることが業務上の大きなアドバンテージとなっていると感じている人もいるだろう。

そこで今回は、プログラミングに携わるマイナビニュース男女会員136人を対象にアンケート調査を実施。「プログラミングスキルを持っていることで良かったと思うこと」などを聞いた。

  • プログラミングスキルを持っていることで良かったと思うことは?

Q.仕事でプログラミングに携わることはありますか?

「現在携わっている」(22.3%)
「過去に携わっていたことがある」(22.3%)
「ない」(55.4%)

Q.(現在携わっている、過去に携わっていたことがあると答えた方136人に聞いた)プログラミングスキルを持っていることで、良かったと思うことはありますか?

「ある」(83.8%)
「ない」(16.2%)

Q.プログラミングスキルを持っていることで良かったと思うことを具体的に教えてください

■「仕事の効率が上がる/仕事の幅が広がる」

・「仕事の効率が上がった」(42歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「仕事の幅を広げることができることです」(40歳男性/総合商社/営業関連)
・「仕事の視野が広がった」(46歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「仕事を選択できるスキルと幅が広がったと思う」(44歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「順序だてて作業するのが得意になった」(47歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「エクセルに計算式を簡単に組み込め、業務を効率化できる」(47歳男性/専門コンサルタント/事務・企画・経営関連)

■「業務をスムーズにこなせる」

・「パソコンの操作が他の人より若干早いと思う」(44歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
・「いろいろなプログラムの動作がわかるから」(37歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「職場でプログラミングを模した操作などがあり、すぐに理解できたので」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「プログラムの技術的な会議に付いていける」(48歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「ソースを読んでデータを見れるから」(35歳女性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「簡単なスクリプト等を書く事ができたから」(46歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「持っていないより、少し知識があったほうが物事がスムーズにできる」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「社会人になり、業務で必要性があるためよかったと思いました」(47歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)

■「就職や転職に有利」

・「就職に有利なところ」(38歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「就職の時に、アピールに繋がった」(27歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「転職で困ることが無い」(30歳男性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「自分の就きたかった職業に就けた点が良かった」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「就職や転職の際、少しだけでもアピール出来る」(43歳男性/ホテル・旅館/その他・専業主婦等)
・「就職時に絶対に役に立つ。何もスキルがないより絶対いい」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■「人間関係にプラスがある」

・「人にちょっと自慢できるから」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「なんとなく専門用語を理解できて会話ができる」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「PCをサポートなしで解決できるし、自分好みにカスタムできて使いやすいし、楽しいし、全くPCがわからない家族や知人に教えられる」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「仕事でPCを使いますが、プログラムがある程度組めると業務の効率化が図れるとともに、人からの信頼も得られるので」(38歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■「自身の評価が高まる」

・「会社でスキルを持ってると、給与の面で得している」(29歳男性/食品/その他・専業主婦等)
・「他の従業員が出来ないことをして、高い付加価値をもっていると思われたこと」(46歳男性/その他/専門職関連)
・「社会に出た時に、もしかしたらいろいろ差があるのかもしれないと思いました。役立つことが多い方が良いと思いました」(33歳女性/食品/販売・サービス関連)

■「生活が充実する」

・「趣味ですが、自分の活動の幅が広がるので」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「仕事以外に趣味の幅が広がる」(33歳男性/クレジット・信販/IT関連技術職)
・「仕事でもプライベートでもいろいろ役立つ場面が多い」(48歳男性/サービス/営業関連)

■「その他」

・「時代の波に乗れているところ」(33歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「パソコンに対する苦手意識がないから」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「論理的な思考を得ることができる」(33歳男性/官公庁/公共サービス関連)

Q.プログラミングスキルの習得を通して、どのようなことが得られると感じますか?(複数選択可)

1位「ITスキルが身につく」(69.1%)
2位「論理的思考力が身につく」(44.1%)
3位「問題解決能力が身につく」(39.7%)
4位「集中力が上がる」(30.9%)
5位「想像力や表現力が身につく」(27.9%)
6位「協調性が身につく」(20.6%)
7位「忍耐力が身につく」(17.6%)
8位「とくにない」(2.2%)
9位「その他」(0.7%)

■総評

調査の結果、マイナビニュース会員のうち、仕事でプログラミングに「現在携わっている」と「過去に携わっていたことがある」が各22.3%となり、合わせて44.6%の人が何らかの接点があるという結果となった。

現在あるいは過去に仕事でプログラミングに携わることがあった人に、プログラミングスキルを持っていることで、良かったと思うことはあるかを聞いた。その結果、「ある」が83.8%、「ない」は16.2%となり、8割以上が良かったと感じていることがわかった。

プログラミングスキルを持っていることで良かったと思うことを具体的に聞いたところ、主な回答として、「仕事の効率が上がる」「仕事の幅が広がる」「業務をスムーズにこなせる」「就職や転職に有利」「自身の評価が高まる」などが寄せられた。やはりPC使用が大前提となっている今の会社業務において、仕事上のメリットを感じている人は多いようだ。

一方、「人間関係にプラスがある」「生活が充実する」といった、仕事以外のところでもプログラミングスキルが役に立っているという意見も見られた。他人にPC操作を教えたり趣味でPCを活用したりと、日常へのPCの浸透具合がうかがえる。

プログラミングスキルの習得を通して、どのようなことが得られると感じるかという問いには(複数選択可)、1位「ITスキルが身につく」(69.1%)、2位「論理的思考力が身につく」(44.1%)、3位「問題解決能力が身につく」(39.7%)、4位「集中力が上がる」(30.9%)、5位「想像力や表現力が身につく」(27.9%)などが上位にランクインしている。

プログラミングスキルについて聞いた今回のアンケートだが、ほとんどの人がスキルがあることで何らかの利点を感じていることが明らかとなった。これらからの社会でプログラミングスキルはますます重要になるであろうことを感じさせる、そんな調査結果となったのではないだろうか。

調査時期: 2022年1月18日
調査対象: プログラミングに携わるマイナビニュース男女会員
調査数: 136人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません