2020年より施行されている「新学習指導要領」にて、小学生のプログラミング教育が必修化された。「プログラミング的思考」を育むことなどを目的としているが、保護者の世代では、なかなかピンとこないという人も多いかもしれない。

一方で業務上、プログラミングが必須のスキルとなっているという人もいることだろう。そんな人たちは、この小学生のプログラミング教育について、どう思っているのだろうか。

そこで今回は、仕事でプログラミングに携わるマイナビニュース男女会員136人を対象にアンケート調査を実施。「小学生からプログラミングを学ぶことについて、どう思うか」などを聞いた。

  • 小学生からプログラミングを学ぶこと、どう思う?(※画像はイメージです)

Q.仕事でプログラミングに携わることはありますか?

「現在携わっている」(22.3%)
「過去に携わっていたことがある」(22.3%)
「ない」(55.4%)

Q.(現在携わっている、過去に携わっていたことがあると答えた方136人に聞いた)小学生からプログラミングを学ぶことについて、どのように思いますか?

「とても必要だと思う」(54.4%)
「必要だと思う」(35.3%)
「あまり必要だと思わない」(7.4%)
「必要だと思わない」(2.9%)

Q.必要だと思う理由について教えてください(自由回答)

■「将来役に立つ・選択肢が広がる」

・「将来の仕事選びの幅が広がる。今後需要がある」(36歳男性/その他/IT関連技術職)
・「将来、プログラミングは必須になると思うので。起業するにも、就職にも有利になるはず」(29歳女性/インターネット関連/IT関連技術職)
・「プログラミングを覚えれば将来の役に立つと思いますし、趣味でも楽しいと思いますね」(39歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「覚えて全くの損はないし、仕事にもプライベートにも役立つし、プログラミングを学んでいる人が多ければ多いほど、今後暮らしやすく便利な社会になれそうだから」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「今は何でもパソコンができて当たり前みたいな世の中で、プログラマーとかIT関係の仕事の需要が大きいから、学んでいて損はないと思う。仕事の面接とかでも、プログラミングを学んでいた人と学んでいなかった人では、学んでいた方が有利だと思う」(32歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■「これからの社会には必須」

・「今後は、世界的にみてもIT技術が重視される世の中になると思われるため」(46歳男性/その他/専門職関連)
・「これから仕事だけでは無く、生活環境にもデジタル化が当たり前のようになると思うから」(46歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「これからのデジタル時代に、小学生から学んでいろんな知識を身につけることは役に立つと思う」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「今の時代、仕事だけでなく私生活でもデジタルを扱う場面が多いので、タイピングを小学生から学習することは必要だと思う」(48歳男性/サービス/営業関連)
・「今の時代には必要。将来も必要かはわからないが、教育は時代を先取りしてほしい。今は後追い、しかも遅い」(49歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門職関連)
・「これからの時代において、英語と並ぶ必須教養だと思う」(41歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)

■「より理解や習熟度が深まる」

・「幼い頃から習う方が、将来的に成長する確率が高いから」(38歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「慣れが必要なスキルだと思うから。英語と同じ」(48歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「幼い頃から専門的な知識に関わっている方が、理解が深まると思う」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「知ってて損はないので。小さいころからやれば頭も柔らかいし、いいと思う」(48歳女性/環境関連設備/事務・企画・経営関連)
・「子どもの頃から学ぶことが多い方が、大人になってから役立つことがあるので。いろいろ勉強したり、吸収するので良いと思いました」(33歳女性/食品/販売・サービス関連)

■「論理的思考などを育める」

・「論理的思考を身につけることができるので、役には立つと思う」(33歳男性/クレジット・信販/IT関連技術職)
・「プログラミング教育の目的は、それを組むことを通じて論理的思考力を養うことだと思いますが、その力は新しく何かを生み出したりと、仕事を進める上でとても役立つと考えるからです」(38歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「コンピュータのリテラシを持つのは単にソウトウェアの知識・技術だけでなく、論理的な思考能力を高めるのにも役立つ」(42歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)

■「きっかけとして重要」

・「とっかかりとして、子どもの頃から触れ合うことは重要だと思う」(44歳男性/クレジット・信販/営業関連)
・「小さい頃からプログラミングに触れていれば、それだけ親近感を抱く人たちが増えると思う」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「パソコンの使い方は小さい頃から身につけておくと、大人になってから機械アレルギーにならないのと、アルゴリズムを学んでおくと色々役立つから」(29歳男性/食品/その他・専業主婦等)

Q.あなた自身は、子どものうちからプログラミングを学びたかったと思いますか?

「とても思う」(50.0%)
「思う」(38.2%)
「あまり思わない」(8.8%)
「まったく思わない」(2.9%)

Q.学びたかったと思う理由について教えてください(自由回答)

■「より理解や習熟度が向上した」

・「子どもの頃からしていたら、もっとできるようになっていたと思う」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「大人になってから学ぶより、小さい頃に学んだ方が頭に入ると思う」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「子どものうちから学習しておくと慣れるので、学んでおいて損はないと思う」(48歳男性/サービス/営業関連)
・「小学校のうちから基礎を学んでおけば、もっと効率よく覚えることが出来たと思う」(38歳男性/コンピューター機器/技能工・運輸・設備関連)
・「高校でBASICを学んだが、理解できればプログラムの組み立ては楽しくなった」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「高校などに入ったから学ぶより、早い時期に教わっていたほうが身につくと思う」(45歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「大学になってからプログラミングを学んだが、とてもとっつきにくかったから」(29歳男性/食品/その他・専業主婦等)
・「継続は力なりではないが、もっと早くからやっておけば、もっとスキルが付いていたかもと思うことがある」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「プログラミングは仕事で必要となり、社会人になってから少し勉強しましたが、時間がない中での勉強でしたので、じっくりと出来ませんでした。子どもの頃から取り組むことができていればなぁ、とつくづく思うからです」(38歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「大きくなってからというか、年をとってからプログラミングのことを勉強するより、小さな時からプログラミングのことを勉強してきた方が圧倒的に身につくと思うから。年をとってからプログラミングのことを勉強しても、すぐ忘れてしまうし、分からないと素直に聞くこともできなくなってしまう」(32歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■「より良い就業や起業につながった」

・「今より良い仕事につけていたかもしれないし、在宅勤務ができたかもしれないし、PCもスマホもゲームも苦手なので、使いこなせて今とても役立っていたかもしれないから」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「現在の世の中で収入を求めるのであれば、高度なIT技術が必要である。昔からIT技術が必要であると分かっていれば、学んでいたと思う」(46歳男性/その他 専門職関連)

■「今の社会で必須のスキルだから」

・「プログラミングは、社会で求められているスキルだから」(48歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「プログラムができれば、いろいろなことができるから」(40歳男性/その他メーカー/その他・専業主婦等)
・「そんな時代ではなかったですが、今でしたらやっておきたかったです」(48歳女性/環境関連設備/事務・企画・経営関連)

■「今の仕事に役立った」

・「簡単なソフトウェアが作れれば、業務の効率化につながることが多々ある」(42歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)

■「PCへの関心や興味などが増した」

・「PCは昔から好きでいじっていたので、子どもの頃からプログラミングを学ぶ機会があれば、興味・関心がわいただろうなと思う」(29歳女性/インターネット関連/IT関連技術職)

■「その他」

・「子どものうちは好き嫌い関係なくとりあえずやるので、そこで能力の有無が分かる」(34歳女性/その他電気・電子関連/営業関連)
・「大人になってからいろいろ分かることがあるので、学ぶことの大切さを改めて感じました」(33歳女性/食品/販売・サービス関連)

■総評

調査の結果、マイナビニュース会員のうち、仕事でプログラミングに携わることがある人は、「現在携わっている」と「過去に携わっていたことがある」が共に22.3%で、44.6%の人が何らかの接点があることがわかった。

現在あるいは過去に仕事でプログラミングに携わることがあった人に、小学生からプログラミングを学ぶことについてどのように思うかを聞いた。その結果、「とても必要だと思う」(54.4%)と「必要だと思う」(35.3%)を合わせて9割近くが、小学生のプログラミング学習は必要だと考えていることがわかった。

小学生からプログラミングを学ぶことが必要だと思う理由については、「将来役に立つ」「選択肢が広がる」「これからの社会には必須」「より理解や習熟度が深まる」「論理的思考などを育める」「きっかけとして重要」などが主な理由として挙がっている。いずれも、これからの社会でプログラミングやPCスキルが必須であることを大前提として考えていることがよくわかるコメントとなっている。

続けて、自分自身が子どものうちからプログラミングを学びたかったと思うかを聞いたところ、こちらも「とても思う」(50.0%)、「思う」(38.2%)を合わせて9割近くが、子どもの頃からプログラミングを学びたかったと回答した。

子どものうちからプログラミングを学びたかったと思う理由については、「より理解や習熟度が向上した」「より良い就業や起業につながった」「今の社会で必須のスキルだから」「今の仕事に役立った」「PCへの関心や興味などが増した」などが主なものとなっている。

とくに社会人ともなれば仕事や日常生活でPCを活用する機会も多いだけに、「早い時期からプログラミングなどに親しんでいれば、より理解や習熟度が向上した」のでは、といった思いが滲むコメントが目立つ。

小学生のプログラミング学習について聞いた今回のアンケートだが、「年齢を重ねてから必要に迫られて取り組んだものの、限界を感じている」、そんな社会人の実態もうかがえる結果となっている。

調査時期: 2022年1月18日
調査対象: プログラミングに携わるマイナビニュース男女会員
調査数: 136人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません