累計440万部を突破する人気コミック『あせとせっけん』が実写ドラマとなって登場する。“においフェチ”の男子を佐藤寛太、汗っかきであることがコンプレックスな女子を大原優乃が演じ、超純愛ラブストーリーで初共演を果たした。もともと原作ファンだったという2人は、大好きな世界観に入れることに「奇跡的な出来事」と感激しきり。においを嗅ぐことから始まるストーリーだけに距離感の近いラブシーンも多い本作で、どのようにチームワークを育み、役作りに挑んでいるのか? お互いの目から見た役柄との共通点や、「絶滅危惧種と言えるくらい、健気でまっすぐな2人」と評するほどピュアなキャラクターについて印象を語り合ってもらった。

  • 『あせとせっけん』で初共演した佐藤寛太(左)と大原優乃

主人公となるのは、化粧品&バス用品メーカー「リリアドロップ」で働き、せっけんの商品開発プランナーを務める・名取香太郎(佐藤)と、同じ会社で経理部として働く、八重島麻子(大原)。香りの嗅ぎ分けを得意とする究極の“においフェチ”香太郎は、ある日会社の廊下で、とても気になる“におい”に出会う。一方、重度の“汗っかき”の麻子はにおいや汗がコンプレックス。香太郎は麻子の“におい”にビビッとくるものを感じ、商品開発のプレゼンのために「これから1週間、毎日においを嗅がせてほしい」と懇願する。“におい”で繋がり、嗅ぎ、嗅がれるうちに、2人は次第に惹かれ合っていく。

――お二人とも、もともと原作ファンだったとのこと。どんな点に魅力を感じていましたか?

佐藤:漫画もドラマもそうですが、この物語では名取と麻子さんが早い段階で付き合い始めるんです。その中で恋のライバルや、2人の恋仲を邪魔しようとする存在が現れるわけでもないんですが、読んでいてまったく飽きないしとてもほんわかした気持ちになれる作品です。どんな展開からも2人がお互いを思いやっている心の動きが見えてきて、本当に幸せにあふれている。撮影をしていても日々「こんな作品をやることができて幸せだな」と感じています。

大原:私がこの漫画を読んだときの第一印象は、「本当にピュアだな」というものでした。ラブコメディではありますが、登場人物それぞれの心情が繊細かつ、リアルに描かれているところも大好きです。そういった心情の部分も、渋江(修平)監督が丁寧に描こうとしてくださっているので、コミカルなシーンやラブシーンがありつつ、リアルな心情という面でも目の離せない作品になっているのではと思います。

――何事にも真っ直ぐで、嘘がつけない性格の名取。地味で真面目なOLの麻子。演じる上で大切にされているのは、どのようなことでしょうか。

佐藤:麻子さんをただ、まっすぐに愛すること。それだけですね。あとは監督の求めるものになんとか応えていきたいなと思っています。監督、結構ぶっ飛んだ演出をされるんですよ!

大原:やっぱり原作のイメージがあるので、ビジュアル面でも麻子さんになりたいなと。横髪を増やしたり、メガネやシャツ、カーディガンも4、5時間かけて衣装合わせをしました。微妙なサイズ感にもものすごくこだわっていて、衣装や小道具をつけることで麻子さんになることができているなと実感しています。麻子としての声や目線も心掛けていますが、スタッフのみなさんに支えられながらでき上がった麻子だと思います。