――“においフェチ”が物語の鍵を握る本作。お2人は“においフェチ”ですか?

佐藤:何フェチかと聞かれたら、僕も“においフェチ”なんです。母親の手のにおいを嗅いだら、食材の香りがしている……という記憶があったり、においってその人を思い出したりするものでもありますよね。香水とかよりも、柔軟剤や石鹸、シャンプーなど、その人の個性や生活を感じるようなにおいが好きです。

大原:私も“においフェチ”です(笑)。シャンプーはこれ、ヘアケアはこれ、柔軟剤はこれと、すべて使うものを決めているんです。ヘアケア用品はもう日本から撤退してしまった商品を使っているんですが、その香りが好きすぎて買いだめして使っています。

――最後にドラマの見どころを教えてください。

佐藤:漫画原作の実写化ですが、自分自身が読んでいた作品に出させていただくのは不思議な感覚で。情熱を持って演じさせていただいています。それだけに責任も感じていますが、“原作を読んでいた2人が名取と麻子を演じる”という奇跡が起きていますので、原作へのリスペクトとともに、大原さんと向き合ったときに感じるものも大切にしながら作品に臨んでいきたいです。監督は原作へのリスペクトがありつつも、独自の発想で切り開いている部分もあります。驚くこともありますが、監督を信じて、その演出に応える楽しさもあります。監督にしかできない作品になっていると思いますので、本作が面白い作品になったら監督のおかげです。逆にそうならなかったとしたら、監督のせいです……(笑)!

大原:こんなにまっすぐで健気な2人がいるのかなと思うくらい、とてもピュアな物語です。キャッチコピーにあるように“あせキュン”していただける作品になっていると思いますし、汗をどのように映像として表現するかというところも見どころです。コンプレックスのあった麻子が名取さんと出会って、そのコンプレックスも愛してもらえることで麻子も変化をしていく。私も自分にコンプレックスがあって、麻子が必死にそれを乗り越えようとしていく姿に共感をしていました。ドラマを観てくださる方々にも共感していただけたら、とてもうれしいです。

佐藤:このまっすぐな2人を大事にしたいですね。本当に絶滅危惧種みたいな2人。僕もこの作品の世界観が大好きです。楽しくて心が温かくなれるようなシーンばかりで、ずっとこの世界にいたい気持ちでいっぱいです!

  • (C)「あせとせっけん」製作委員会・MBS

ドラマ特区『あせとせっけん』は、MBSにて2月3日スタート(第1話25:09~)ほか。

■佐藤寛太
1996年6月16日生まれ。福岡県出身。劇団EXILEメンバー。2014年「劇団EXILEオーディション」に合格して研究生となり、2015年1月に正式加入した。16年より公開された『イタズラなKiss THE MOVIE』シリーズで名を広める。19年には実在の動物園を舞台にした映画『いのちスケッチ』で映画単独初主演を飾った。ほか出演作に映画&ドラマ『HiGH&LOW』シリーズや、ドラマ『駐在刑事』シリーズ、『となりのマサラ』(主演)、『美食探偵 明智五郎』『TOKYO MER~走る緊急救命室~』、映画『jam』『花束みたいな恋をした』、映画『軍艦少年』(主演)など。3月4日に開幕する舞台『怖い絵』への出演が控えている。
■大原優乃
1999年10月8日生まれ。鹿児島県出身。2009年にNHK教育テレビ『天才テレビくんMAX』のオーディションに合格し、ダンス&ボーカルグループ・Dream5を結成。 芸能界デビューを果たす。14年にDream5が担当した『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマ「ようかい体操第一」が大ヒットし、同年の『輝く!日本レコード大賞』、『NHK紅白歌合戦』に出演する。2017年に週刊プレイボーイでグラビアデビューし瞬く間にブレイク。『ゆるキャン△』(テレビ東京系)、『ガールガンレディ』(MBS系)、『真夜中にハロー!』 (テレビ東京系)など女優としても活躍の場を広げている。

【佐藤寛太】ヘアメイク:KANA(allure) スタイリスト:Masahiro Hiramatsu(Y's C) 【大原優乃】ヘアメイク:Junko Morimoto(GON.) スタイリスト:寒河江健