POPERが提供するスクール専用業務管理&コミュニケーションアプリ「Comiru(コミル)」は2月1日、「21年度の中学受験 実態調査」の結果を発表した。同調査は1月17日~20日、2021年度の中学受験直前の子どもを持つ保護者300人を対象に、インターネットで実施した。

  • 子どもに中学校受験を受けさせようと思った理由

子どもに中学校受験を受けさせようと思った理由を尋ねたところ、「子どもに質の高い教育を受けさせたいから」(61.3%)という回答が最も多かった。2位は「子どもの個性にあった教育を受けさせたいから」(49.0%)、3位は「学力や価値観が近い子がいると思ったから」(33.0%)となっている。

子どもの受験にかかったトータル費用を聞くと、学習塾代、夏期・冬期講習、出願費用などを全て含め、平均金額は94万184円、最大金額は120万円だった。

  • 子どもの受験にかかったトータル費用

コロナ禍での受験で子どもの志望校を選んだ基準を尋ねたところ、1位は「校風」(21.7%)、2位は「自宅からの距離・エリア」(20.0%)、3位は「偏差値」(13.3%)となっている。受験校選びにおいて「偏差値」よりも「校風」が重要視されていることがわかった。

  • コロナ禍での受験で子どもの志望校を選んだ基準

今後受験を考えている保護者におすすめする学習塾の基準について聞くと、50.0%が「講師とのコミュニケーションが取りやすい」と答えた。「子どもに合うカリキュラムがある」は47.7%、「授業方法が上手」が38.3%だった。

  • 今後受験を考えている保護者におすすめする学習塾の基準

通っている学習塾を切り替えようと思ったことはあるか尋ねたところ、41.6%が「切り替えたことがある」「切り替えようと思ったがやめた」と答えた。塾の切り替えを実施、または検討する理由を聞くと、「成績が上がらないから」(35.2%)が最も多い。しかし「授業外の質問対応・管理対応があまりない」「子どもの学習状況があまり共有されない」「講師との相性が悪い」「講師とのコミュニケーション頻度が低い」などのコミュニケーション課題を挙げる声も多かった。

  • 塾の切り替えを実施、または検討する理由

学習塾に通わせる上で、デジタル化されていて欲しい項目を聞くと、「成績通知のお知らせ」(41.0%)、「入退室、出欠の管理」(38.0%)、「学習塾からの連絡が電話以外のLINEやアプリでできる」(36.3%)、「問い合わせ・相談が電話以外のLINEやアプリでできる」(34.0%)、「学習の進捗状況がスマートフォンで見られる」(33.0%)など、成績通知のお知らせや入退管理、学習塾からの連絡などのコミュニケーション関連の項目が上位に並んだ。

  • 学習塾に通わせる上で、デジタル化されていて欲しい項目

親として子どもの中学受験に向き合う中で大変だったことを尋ねたところ、61.3%が「金銭的な負担」と答えた。50.3%が「プレッシャーを持つ子どもとの向き合い方」、43.7%が「親自身の緊張やストレス」と答えている。