――楽しそうな現場ですね。主演を務める小瀧望さんの印象を教えてください。
実際は僕のほうが結構上なのですが、第一印象ではのんちゃん(小瀧)のほうが年上だと思っていたんです。大人っぽいというのもありますが、貫禄や包容力があって。ボケたりもするしテンションが高いときもあるけど、「この人についていったら間違いない」と思わせてくれる雰囲気を最初から感じていました。撮影が始まるとさらにその思いが強くなって、彼なりに主演として現場をすごく盛り上げている。スタッフさんの「テスト!」という声に続いて「テスト!」って大声で言ってみたりと、座長として頑張っているんだろうなと思っています。
――小瀧さんのことは「のんちゃん」と呼んでいるんですね。白洲さんはなんて呼ばれているんですか。
「じんじん」ですね。のんちゃんとりゅちぇ(大西流星)からはそう呼ばれているかな。
――今作は“癒やし系飯テロドラマ”ということで、“癒やし系メンバー”を選ぶならどなたですか。
間違いなく大西くん。最年少でよくいじられていて、かわいいNGを出しちゃう姿も癒やし系だと思います。あとは(佐伯)大地くん。一番年上なんですけど独特な雰囲気を持っていて、僕は一番癒やされているかもしれません。
――続いて白洲さん自身のお話もお伺いします。昨年は主演作や話題のドラマに出演したり、朝の情報番組のプレゼンターを務めたりと幅広く活動されていましたが、どんな1年でしたか。
1つひとつの作品に「面白い」と思いながら向き合えた1年でした。あくまで僕個人の考えですが、物語の登場人物って大体何かを抱えていて、苦しい思いをしているところからストーリーが始まることが多いので、演じる役者としては、つらいことが圧倒的に多いというか……敢えて苦しい思いをしにいくのが役者でもあるのかなと思っていて。つらいからこそ面白いし楽しいんですけど、苦しみながら役と向き合ってきた中で、昨年、一昨年頃からそのつらさをちゃんと面白いと感じられるようになってきた、そんな実感があった1年でしたね。
――過去のインタビューでは「30歳が節目」とも仰っていましたが、いよいよ2022年11月1日に30歳を迎えられます。20代をどんなふうに締めくくりたいですか。
初っ端から大凶を引いた30歳の年ですけれども。
――(笑)。なかなか引かないですよね……?
引かないですよね!? 今まで、引いても凶までだったので。30歳は大きな節目だと自分自身は感じていますが、まわりの先輩は「30歳になったからと言って大きく変わるわけじゃない」と話してくれる方が多くて。もともと大きな目標を掲げるタイプではないので、面白いという感情を大事にしながらいつも通りに過ごせればと思っています。
1992年11月1日生まれ、東京都出身。2011年、舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』でデビューし、ドラマ『押忍!!ふんどし部!』、『おわらないものがたり』、『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』、映画『HERO SHOW』、『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』などに出演。近年の出演作に、ドラマ『僕らは恋がヘタすぎる』、『私の夫は冷凍庫に眠っている』、『リコカツ』、『どうせもう逃げられない』、『刑事7人』シリーズ、映画『10万分の1』など。2022年はドラマ『正月時代劇 幕末相棒伝』で沖田総司を演じ、公開待機作に映画『向田理髪店』がある。また、3月から音楽劇『夜来香(イエライシャン)ラプソディ』を東京・Bunkamura シアターコクーンほか愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、大阪・サンケイホールブリーゼ、新潟・長岡市立劇場で上演予定。
出演:小瀧望(ジャニーズWEST)、葉山奨之、大西流星(なにわ男子)、佐伯大地・白洲迅・藤井流星(ジャニーズWEST)ほか。29日放送の第3話では、「鹿楓堂」で抹茶のロールケーキを食べ「これなら合格点かなぁ」と意味深な笑顔を浮かべた角崎英介(白洲)が、スイーツ担当の椿(大西)にテレビ番組『スイーツコレクション』のスイーツ作り対決出演を持ちかける。スイ(小瀧)らは店の宣伝になると大喜びだが、本人は浮かない表情で……。