女優の森光子さんを特集するBSフジの特番『私しか知らない森光子~豪華スター涙と笑いの初告白~』が、3月6日(19:00~)に放送される。

  • 米倉涼子(左)と森光子さん

代名詞ともいえる舞台『放浪記』は上演回数2,017回を記録。女優として初の国民栄誉賞を受賞するなど、日本中から愛され、92歳で亡くなるまで第一線で輝き続けた。

没後10年の節目を迎える今年、フジテレビに残る貴重映像とスターの証言をもとに、もう一度、森さんの魅力に迫る。

在りし日の森さんを語るのは、黒柳徹子、加藤茶、太田光、米倉涼子など。約50年来の“親友”黒柳を始め、あまりメディアで語ってこなかった人たちが「私と森光子さん」という大切な思い出を打ち明ける。

「どんなときにも諦めない、くじけない心」を信念としていた森さん。誰もが不安を持つ今だからこそ、大正・昭和・平成と激動の時代を生きた女性の人生を振り返り、日本人にエールを送る。

番組では、大切に保存されていた森さんの愛用品を借り、舞台楽屋を完全再現。『放浪記』の舞台衣装はもちろん、実際に使用していたメイク道具まで、森さんが生前、舞台開演前に出演者を招いていた「お茶会」を思い出すようなセットになっている。

フジテレビに残る「お茶会」の貴重映像も公開。黒柳のハプニングを見て森さんが発した、思わず笑ってしまう一言とは…。

米倉は「楽屋で森さんと2人きりの時に起こった“ある出来事”」を語る。大きな役を演じる時は、必ず森さんに相談していたという米倉。大女優・杉村春子さんの役に30歳で抜てきされた時にも相談したが、その際に森さんが楽屋でとった、いまだに忘れられない行動を明かす。

NHKのドラマで、森さんが演じた主人公の若い頃を演じた米倉。ドラマ収録当時、森さんへ向けた1通の手紙から親交が始まった。森さんが大切に保管していたその手紙を初公開。森さんへの愛情あふれる文面に「恥ずかしい」と照れながら語ったその思いとは。

さらに、今も大事な時にはお守りのように身に着けているという「森さんからいただいたジュエリー」も初公開。思い出とともに紹介する。

ご近所同士だったという森さんと米倉。『放浪記』降板直後から亡くなるまでの間も自宅に通って交流を続けてきた米倉が、当時を思い出し「森光子さんが生涯女優を貫いた、ある出来事」を涙ながらに語る。

黒柳は、若かりし日の2人の思い出、そして森さんが『放浪記』を降板してからの日々を語る。舞台本番中、森さんが思わず吹き出してしまった黒柳のハプニングの数々、そして、『放浪記』でんぐり返し封印の真実。会見ででんぐり返しについて質問が飛ぶ中、黒柳が発した言葉には、2人の深い友情が垣間見える。今回、改めて会見映像を見た黒柳が「どうしてパンダに話がいくのかしら?」と首を傾げた、自身の一言とは…。

さらに、森さん、黒柳がやりとりをしていた直筆FAXも公開。笑いの絶えないインタビューで、黒柳さんが唯一涙した「森さんとの思い出の一品」もスタジオに登場する。

舞台女優としてだけではなく、『時間ですよ』をはじめとするテレビドラマや、『3時のあなた』でワイドショーの司会を務めるなど、テレビスターとしても第一線で活躍した森さんを語る上で欠かせないのが「笑い」だ。『放浪記』に抜てきされる前は大阪で喜劇女優として活躍していた森さんは、その笑いの才能をバラエティ番組でもいかんなく発揮した。

そこで今回、特別対談として、森さんと数多くのコント共演をしたザ・ドリフターズの加藤茶と、森さんが生前大ファンだったという爆笑問題の太田光が「森光子さんの笑いに対するセンスとすごさ」を当時のコント映像とともに分析。2人の「お笑い論」にも注目だ。

出演者のコメントは、以下の通り。

■黒柳徹子
やっぱり、森さんに会いたい。今、一番思うのは、森さんに会いたいってことですね。森さんがいなくなってからのいろんなことをお話ししたり、現在の劇場のことをお話ししたり、そういうことができたらいいのに、って…思います。

■米倉涼子
私が森さんのどこまでを知っているのか、私自身もわかっていなくて、取材を受けるといつも恐縮しちゃうんです。森さんがどんなにお仕事で辛い思いをしてきて、どれだけの苦労を重ねてここまでの地位を築いてきたのかっていうことも、全然たぶんわかってないと思うんですよね。ただ、最後の最後まで森さんと一緒に楽しく過ごせたとか、特別な時間を刻めたっていうのは、すごくありがたいことだと思います。