フジテレビの井上清華アナウンサーが、同局系バラエティ特番『潜入!リアルスコープ3時間SP』(19:00~)で、CA(キャビンアテンダント)の訓練施設に潜入する。

  • フジテレビの井上清華アナウンサー=同局提供

井上アナが訓練を受けるのは羽田空港の隣にある「ANA Blue Base」。ここは“CAの虎の穴”とも言われ、最新鋭の設備をそろえている。離発着や天候にあわせて機体が可動する日本唯一の訓練施設モーションモックアップや、本物の火を使って消火訓練を行える“リアルファイヤーファイティングトレーナー”など、CAの仕事をよりリアルに体験できるものとなっている。

そんな訓練施設で特別に研修を受けられることになった井上アナは「テンションが上がってます! ドラマの『やまとなでしこ』が大好きで、もう“桜子”って感じです!」と初めて着用するCAの制服に興奮しながら、これからこの施設で研修を受ける喜びを語った。

訓練を受けるのは、(1)おもてなし対応、(2)機内消火訓練、(3)アナウンス訓練の3つ。親友がCAだという井上アナは、この日の訓練に備えて話を聞いてきたという。そのおかげもあって訓練に際して「根拠はありませんが(笑)、自信があります!」と元気に語る。

訓練を担当するのはCA歴30年の“伝説のCA前田さん”。憧れの制服に身を包み、期待に胸を膨らませる井上アナを見て、ますは身だしなみにチェックが入る。一瞬で身が引き締まる井上アナ。

そして、いよいよモーションモックアップでの乗客への対応の訓練が始まる。最初に対応するのは子供が泣きやまずに困る夫婦への声かけ。普段子供と接する機会があまりない井上アナは最初から困ってしまう。果たしてどう対処するのか。また、次はお酒を飲み過ぎている乗客から、お酒のおかわりを頼まれてしまう。周囲の乗客への迷惑も想定されるなか、井上アナはどんな言葉を乗客にかけるのか。

収録後、井上アナは「本当にどうしたらいいのか分からなくて、一番パニックになったのはお客様への対応ですよね」と、この訓練の感想をもらした。対応が難しい乗客へのサービス訓練は、その難題に対する前田氏の見事な対応も見どころとなっている。

万が一、機内で火事が発生した際、消火活動を行うのはCAの仕事。井上アナはそんな最も緊迫する消火訓練にも挑戦した。ANAでは“リアルファイヤーファイティングトレーナー”という日本ではここにしか無いという機内を模した最新施設で、あらゆる場面での火事を想定して消防訓練を行っている。

今回は座席の上の共用収納棚から出火したという設定で訓練が行われた。井上アナは落ち着いて火を消すことができるのか。まさかの出火時にどうしたら火の勢いが弱まっていくのか。消火活動に役立つ知識も登場する。

最後の難関は、機内でのアナウンス訓練。現役アナウンサーとしてなんとかここだけはそつなくこなしていきたい場面だ。しかし、思った以上に原稿は長文で、専門用語も多い。また機内という特殊な空間でのアナウンスとなるため、井上アナは焦ってしまう。たじろぐ後輩の姿に、スタジオの山崎夕貴アナから「もっとしっかりしなさい!」と、思わずげきが飛ぶ。井上アナは機内アナウンス原稿をうまく読み上げることができるのか。そして教官からどんな評価を得ることができるのか。

番組ではこの井上アナのCA訓練レポートのほか、2022年の航空業界が大注目のニュースである世界最大の旅客機、ホヌ3号機が成田空港にやってくる様子、さらには真新しい機内へ独占初潜入する。

井上アナのコメントは、以下の通り。

――収録を終えての感想

「本当に訓練の時間があっという間に過ぎました。今日はごくごく一部ですけど、どれも予想できなかった研修ばかりでした。確かに機内アナウンスは、いつも普通に聞いていますが、CAの皆さんたちは難しい用語を暗記したり、流ちょうに話せるように何度も練習されたりしてのたまものなのですね。また、あの機内の密閉された空間の中で起こりうることをいろいろと想定して、自分でシミュレーションしながら訓練してお客様に接していると言うことがすごく伝わってきました。今日研修で体験したことは日頃から訓練をしていないと出来ないことなんだというのを改めて感じました」

―― 一番難しかったのはどの訓練でしたか?

「どれも難しかったんですけど、本当にどうしたらいいのか分からなくて、一番パニックになったのは、お客様への対応ですね。お酒を飲みすぎのお客様を止めるのが難しくて、(お酒を)欲しいと言われるとお客様に対してイエスマンになってしまうというか(笑)止めなきゃって分かっているのですが、お客様を不快にさせないように止めるって、一体どうするんだろう?って考えはじめたら結局何も出来なくて、良い案も浮かばないままでした。私が飛行機に搭乗したときに機内で不快な気持ちになったことは一度もないので その裏にはCAの皆さんの心配りがあったのだと思いました。困っていそうなお客様だけじゃ無く周りのお客様のことも見て、視野も広く持って対処するっていうのが目からうろこで、そういったことはアナウンサーをの仕事をする上でも必要なことだなと思いました」

――アナウンサーの仕事でも使える!と思うような学びはありましたか?

「全部です!例えばクレームにどう対応するかシミュレーションしておく。やっぱりアナウンサーも生放送でいつ何があるか分からないのですが、アナウンサー同士なら何か起こってもあうんの呼吸で乗り切ることができるのかもしれませんが、街中で中継をしていて一般の視聴者の方とトラブルが起きた時に、共演している方にも、テレビを見ている方にも不快にならないように、事を荒立てずに、自分の仕事をどう全うするのか?というところを是非見習いたいと思いました。本当に難易度高くて、こういったことはお客様にもよりますし…。でもこれを日々やってらっしゃるって、ハートも強くないといけないし、さらに優しくてホスピタリティもしっかりしているっていうのはハイレベルなお仕事だなぁって思いました」

――視聴者へのメッセージ

「普段飛行機でCAさんがしてくださっていることは当たり前じゃないことだとすごく思いました。機内でお酒を楽しんでいる時でも、どのくらい飲んでいるのか体調も気にしてくださって、私もCAの方が通路を歩く時にお客様の顔を見ながら歩いてくださっているようで、優しい気持ちになっていたのを思いだしました。でも、これって本当に当たり前じゃないんだって。次に乗るときは、感謝して乗った方がいいのではって思いました。今回訓練を体験させて頂いて、まさかCAの皆さんが危険な消火訓練までおこなっているなんて思わなかったので、そういったところも見所というか新たな一面を知るいい機会だと思います」

(C)フジテレビ