アクサ生命保険は、『金融リテラシーと健康リテラシーに関する意識調査2021』をインターネットリサーチで実施し、集計した結果をまとめ12月27日に発表した。11月10日~11月12日の期間、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする全国の20歳~69歳の男女1000名を対象に、インターネット調査を行った。

  • 自身の「金融リテラシー」の自信度(単一回答形式)

自身の「金融リテラシー」にどのくらい自信を持っているか聞いたところ、「非常に自信がある」が2.2%、「やや自信がある」が16.2%で合計すると『自信がある(計)』は18.4%。「全く自信がない」は38.7%、「あまり自信がない」が42.9%で『自信がない(計)』は81.6%となった。

結果から金融リテラシーに自信を持てないという人が全体の大多数を占めた。男女別にみると自信があると回答した人の割合は、男性では23.8%と、女性(13.0%)と比べて10.8ポイント高くなった。

年代別にみると自信があると回答した人の割合は60代(24.0%)が最も高く、20代(15.0%)が最も低くなった。

  • 自身の「金融リテラシー」の自信度(単一回答形式)/エリア別

エリア別にみると、自信があると回答した人の割合は、北海道・東北14.4%、関東20.7%、北陸・甲信越5.8%、東海14.0%、近畿22.2%、中国・四国17.4%、九州・沖縄17.0%と、大半のエリアで1割半から2割強となった一方、北陸・甲信越は1割未満にとどまった。

  • 自身の「金融リテラシー」の自信度(単一回答形式)

さらに、マネー教育を受けた経験別にみると、マネー教育を受けたことがある人は「自信がある」と50.0%が回答し、マネー教育を受けたことがない人(12.6%)の約4倍となった。

マネー教育でお金の使い方・貯め方・増やし方・管理の仕方などについて学ぶ機会を得たことが、金融リテラシーに対する理解やそれらの実践につながっているのではないかという。

  • 金融リテラシーで自信を持っている知識・能力/金融リテラシーで今後高めたい知識・能力(各複数回答形式)

また、全回答者を対象に金融リテラシーで自信を持っている知識・能力を尋ねると、1位「家計管理」(18.9%)、2位「預貯金の利用・選択」(16.2%)、3位「資産形成・資産管理」(10.3%)、4位「株式・債券の利用・選択」(9.5%)、5位「生活設計・ライフプランニング」(9.2%)となった。

さらに金融リテラシーで今後高めたい知識・能力を聞くと、1位「資産形成・資産管理」(31.1%)、2位「生活設計・ライフプランニング」(24.3%)、3位「株式・債券の利用・選択」(24.1%)、4位「家計管理」(22.9%)、5位「金融・経済の仕組み・事情」(22.2%)と続いた。

  • 金融リテラシーを身につけるメリットだと思うこと(複数回答形式)

続いて金融リテラシーを身につけるメリットだと思うことは何かを質問すると、「老後の不安を解消できる」(51.0%)が最も高く、半数を超えた。次いで高くなったのは、「生活の質を高められる」、「資産を増やせる」、「マネートラブルの被害を回避できる」(いずれも41.1%)だった。

男女別にみると、女性では「老後の不安を解消できる」は57.4%、「生活の質を高められる」は43.6%と、男性(順に44.6%、38.6%)と比べて高い傾向に。

年代別にみると、30代以上では「老後の不安を解消できる」(30代48.5%、40代50.0%、50代51.0%、60代62.0%)が1位となったのに対し、20代では「生活の質を高められる」(46.0%)が1位、「マネートラブルの被害を回避できる」(45.0%)が2位となり、「老後の不安を解消できる」(43.5%)を上回った。