元AKB48で女優の篠田麻里子が22日、BS日テレ『BS笑点ドラマスペシャル 笑点をつくった男 立川談志』(1月2日19:00~)の取材に応じた。

  • 篠田麻里子

立川談志の妻・則子役を演じる篠田は、台本を読んで「私たちのイメージする談志さんの知らない部分がすごく見えて、すごく面白かったのを覚えています」と印象を持ったそう。

そんな夫婦愛に加え、談志と師匠・柳家小さんとの師弟愛、談志と三遊亭圓楽・林家三平との友情秘話が描かれるが、それを踏まえて尊敬する人について質問が及ぶと、「たくさんいるんですけど、家庭で言うとやっぱり母ですかね。自分が去年出産してから、母の偉大さもそうですし、今回則子役として夫婦を演じさせていただいて、夫婦として妻としてお母さんとして、女性としてすごく尊敬する部分が大きなと感じました」と回答。今作で印象深い場面を問われると、「2人のおふとんのシーンは、深い愛情がすごい沁みるシーンでした」と挙げた。

さらに、同志について質問が飛ぶと、「やっぱり旦那さんですかね。これからパートナーとして日々人生を生きていく中で、同志として頑張っていきたいなと思う存在です」と話した。

  • 春風亭昇太

今回のテーマの1つである「師匠」について、『笑点』の現司会者で日本テレビプロデューサー・小里光役の春風亭昇太は「落語家の師弟関係って、師匠が自分の時間を使って無料で落語を教えて、落語家の道を教え、お金の心配や仕事の心配をして、一緒に飲みに行くと師匠が払うんですけど、見返りゼロなんですよ。カバンなんて持ってもらうから体力も落ちるし、弟子をとって良いこと1つもないんですよ。自分が弟子をとってからよく分かりました」と紹介。

続けて、「よく師匠は僕を弟子にしてくれたなと思って。恩返しってできないんですよ。もしあれば弟子が売れるということなんですけど、それは自分以外のライバルを1人作るってことでしょ? だから本当に不思議なんだけど、師匠に対する気持ちというのが年をとればとるほど増してくるんですよね」と、亡き師匠・春風亭柳昇さんへの尊敬の気持ちが強くなってきたそうだ。

『BS笑点ドラマスペシャル』は、桂歌丸、五代目三遊亭圓楽、初代林家木久蔵に続き第4弾となるが、昇太は「今回は談志師匠のドラマを作るということで、やっぱりそう来たなと思いました。(三遊亭)好楽師匠や(三遊亭)小遊三師匠だとドラマ性がないんで、物語作れないなあ」とバッサリ。

第5弾の主役候補を聞いても、「いや本当に薄っぺらい人生を歩んでる人ばっかりなんで。やっぱり戦争を挟んでると、日本中が貧しかったり大変な思いをしたりしてるからドラマがあるんだけど、戦後生まれの人はそれがないんですよ。だからやるとしたら三波伸介さん(三代目司会者)とかね」と思案。

そこで、談志役の駿河太郎が「もう昇太師匠をやるとかね」と提案すると、「そうなると誰がやるんですかね? 気になるけど…僕が主演やります」と、自ら名乗りを上げた。

  • (左から)小手伸也、角野卓造、駿河太郎、篠田麻里子、春風亭昇太